2010年ドラフト1位・斎藤佑樹投手、ハンカチの魔法が解けた2014年に向かって

斎藤佑樹

 北海道日本ハムは沖縄キャンプで2月8日に行われる紅白戦に、2010年ドラフト1位の斎藤佑樹投手と、2012年ドラフト1位の大谷翔平投手が先発する事がわかった。その後、中6日をあけてオープン戦などを戦い、二人は開幕投手を争う事になる。斎藤佑樹投手は、あの夏にかかった魔法が解け、斎藤佑樹本人の戦いが始まる。

 

2006年夏にかけられた魔法

 斎藤佑樹投手にとって今年は勝負の年となる。

 思えば2006年の夏、ハンカチ王子として甲子園でスターとなり、決勝では延長15回を投げて引き分け、再試合でも一人で投げきり、田中将大投手に投げ勝って優勝した斎藤佑樹投手。このときから、斎藤投手自信も見ている我々も魔法にかかったような状態だった。

 それから早稲田大のエースとして東京六大学で通算30勝300奪三振を記録、早慶戦では明治神宮球場に超満員の36000人の観客を集めた。また日米大学野球、世界大学野球と4年間、大学の日本代表のユニフォームを着続けた史上初の選手となった。

 球威は落ちていた。高校時代に147km/hの速球で田中将大投手から空振り三振を奪ったストレートは、ぎこちなくなったフォームと共に失われていたが、プロに入っても初先発で初勝利を記録、6勝6敗の成績を収める。2年目は5勝8敗、そして3年目は肩の故障で登板機会は少なく、この間にフォームの改造に取り組むなどして復活が期待されたものの、0勝1敗に終わる。

 

魔法は解ける

 高校時代に投げ勝った田中将大投手は24勝0敗という記録でメジャーに飛び立った。斎藤投手にも観客にもかかっていたあの夏の青いハンカチによってかけられた魔法は解けていった。そして一緒に、斎藤投手にかかっていた期待や、田中将大のライバルという重荷も消えた。

 ようやく2006年のセンバツで横浜高校に大敗して、そこから夏に向けて急成長した斎藤佑樹として、自分を見つめながらの戦いに戻る事ができる。

 周りに気を遣ったり、周りを驚かせるような「素晴らしい言葉」を考えて言う必要もない。かっこいい勝利もいらない。自分を見つめて最善の1勝を奪う投球を見せて欲しい。


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