清宮幸太郎選手が94号弾に同点打、7球団スカウト絶賛相次ぐ

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早稲田実の清宮幸太郎選手が、春季関東大会の花咲徳栄戦で高校通算94号となるホームランを、ライナーで叩き込んだ。視察した7球団のスカウトからも絶賛の声が相次いだ。

同点タイムリーなど

この日も清宮選手は、3番バッターとしてチームの勝利に大きく貢献した。5回、花咲徳栄エースの綱脇慧投手も135キロの速球を振りぬくと、体勢を崩されやや開き気味になったものの、バットを軽く振りぬいた打球はライトポール際に低い弾道で飛び込む94号ホームランとなった。

清宮選手も「入っちゃったって感じ」と話すなど、観客もスタンドには届かないだろうという打球がホームランとなりどよめきが起こった。

また、この日も乱打戦となったが、1点を追う9回に、2アウトながら2,3塁の場面で打席が回ると、プロ注目の149キロ右腕・清水達也投手の146キロのストレートを三遊間に弾き返す同点タイムリーを放った。またタイブレークとなった10回もノーアウト満塁からライト前にタイムリー、打球が強すぎて1点しか入らなかったが、続く野村大樹選手のサヨナラ2点タイムリー2ベースにつながった。

清宮選手は「こういう展開ばかり」と話した。乱打戦となり、劣勢で迎えた終盤に、清宮選手は期待に応える。ホームラン数ももちろんだが、勝負強さや、逆方向に打つヒットなども魅力の一つだろう。

プロスカウト絶賛相次ぐ

この日は7球団のスカウトが視察に訪れ、絶賛のコメントが相次いだ。

横浜DeNA・高田GM:「間違いなく、魅力がある選手。打者としては飛び抜けている」

北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「あんなのプロでも見たことない。普通はファウルになる。技術を感じる。期待に応えられるのもスター性。」

オリックス・長村球団本部長:「力と技を兼ねた打撃。なかなか低めをさばいてライナーでホームランにできない」

巨人・井上チーフスカウト:「右直だと思ったのが、そのまま入った」

この日は球場に早朝から多くの観客が詰めかけ、12000人の大観衆となった。客を呼び、そしてその観客を喜ばせることができるスター選手に、清宮選手はなった。

ネット裏のスカウト陣も目を丸くした。日本ハム・大渕スカウト部長が「あんなのプロでも見たことない。普通はファウルになる。技術を感じる」と話せば、オリックス・長村球団本部長も「力と技を兼ねた打撃。なかなか低めをさばいてライナーでホームランにできない」とうなった。

観衆1万2000人がどよめき、プロ7球団のスカウトは絶賛した。巨人・井上チーフスカウトは「右直だと思ったのが、そのまま入った」。日本ハム・大渕スカウト部長は「プロでも見たことない打球。ファウルにならないのは技術が高いから。(観客の)期待に応えられるのもスター性」と目を見張った。

現役時代は巨人のV9に貢献した名選手、DeNA・高田ゼネラルマネジャーも「間違いなく、魅力がある選手。打者としては飛び抜けている」と絶賛した。

1点を追う9回2死二、三塁から右腕・清水の146キロ直球を三遊間へ運び、起死回生の同点打。10回のタイブレークでは2点を追う無死満塁で打席が回った。試合前日のミーティング。ナインの前で主将は「自分まで回せば絶対に打つ」と宣言していた。フォークを軽打して1点差に迫る右前打。野村のサヨナラ打につなげ「これで凡退したら見せる顔がない」と笑った。

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