センバツ出場有力校と注目選手

高校野球ドラフトニュース 2020年ドラフトニュース

秋季高校野球大会は各地区の大会の残りわずかとなりました。センバツ出場有力校と注目選手を紹介します。

北海道(1枠)

白樺学園・・・北海道大会優勝

1番の川波瑛平外野手はバットが最短距離で出て広角に強い打球を打ち、一塁まで3.87秒、三塁まで11.65秒の俊足を見せる。エースで4番の片山楽生選手はカーブが多いがストレートの質も良く、打撃でもインコースをしっかりと振っていける。

東北(2枠)

仙台育英(宮城県)・・・東北大会優勝

夏の攻撃陣も印象的だったが、さらに力強くなった。4番・入江大樹選手は185cm82kgの恵まれた身体で場外弾も放つが犠牲フライなどで確実に打点を挙げる。3番・宮本拓実選手と5番・笹倉世凪選手のU15コンビの打撃も非凡。1年生の秋山俊選手、渡邉旭選手も世代では抜けた存在。投手では笹倉投手がやや調子を落としているが、2年生の向坂優太郎投手が安定感ある投球を見せ1年生の伊藤樹投手、2年生の菅原天斗投手など140キロ台の投手がそろう。

鶴岡東(山形県)・・・東北大会準優勝

1番セカンドの山路将太郎選手は2年夏の甲子園・関東一戦で3安打を打つ非凡な打撃を見せ、秋の山形大会と東北大会では30打数11安打と打ちまくった。

関東・東京(6枠)

健大高崎(群馬県)・・・関東大会優勝

3番セカンドの1年生・小澤周平選手は逆方向にも伸びるあたりを見せ、打線の核。182cmの左腕・下慎之介投手はフォームの柔らかさがあり、130キロ後半のストレートとスライダーにキレがある。橋本拳汰投手は191cm85kgから142キロの球を投げ、関東大会決勝で完封勝利。リードする戸丸泰吾選手はセカンドまで1.8秒の強肩でプロ注目。

山梨学院(山梨県)・・・関東大会準優勝

3番ショートの小吹悠人選手は180cmの大型遊撃手。フットワークが良く送球の精度が良い。打撃もホームランを打てるタイプではないが、広角に長打でマルチヒットを打つような長打力がある。1番・渡辺嵩馬選手も安打の可能性が高い選手で1,3番がつながると得点となる。捕手の栗田勇雅選手も1年時からマスクを被り、経験を生かして投手陣をリードする。

東海大相模(神奈川県)・・・関東大会ベスト4

U18代表にも選ばれた鵜沼魁斗選手は1番バッターとして関東大会3試合12打数5安打、左バッターにもしっかりと踏み込んで長打を打てる。サードまで11.78秒の足も。3番を打つ山村崇嘉選手も無駄のないスイングで内外角に対応し、鋭いライナーで外野に運ぶと俊足で2塁を陥れる。三塁まで11.68秒の足は驚異的。そして4番の西川僚祐選手は軽くレフトスタンドに突き刺す右のスラッガーで高校通算45本塁打。2番・加藤響選手や182cm83kgの体がある吉沢悠佑選手もパンチ力がある、神里陸選手は抜群の俊足を見せる。投手に課題があるが諸隈惟大投手、1年生・石田隼都投手の成長に期待したい。

桐生第一(群馬県)・・・関東大会ベスト4

5番ファーストの中島優月選手が桐光学園戦で満塁弾を放ち、センバツ出場を決定づけた。

国士舘(東京都)・・・東京大会優勝

186cmのエース・中西健登投手は高校から本格的に投手をはじめたが、ストレートは130キロ前半の速度帯で、カットボール、スライダーなどの変化球を操る。サイドハンドから丁寧に精密機械の様に投げ続けることができる。1年生の1番・林悠永選手が安打を打ち、同じく1年の3番・清水武蔵選手が打点を稼ぐ。

花咲徳栄(埼玉県)・・・関東大会ベスト8、埼玉大会優勝

主砲・井上朋也選手は夏にやや打撃が小さくなっていたが、この秋は埼玉大会で逆方向にもホームランを放ち40発に到達した。打線に昨年ほどの迫力がまだないが、左腕エースの高森陽生投手がキレの良い球を投げる。

6校目は東京準優勝の帝京が決勝で国士舘に完封されており、関東5校目が有力と予想する。その中で習志野、花咲徳栄、西武台、桐光学園の中から、優勝した健大高崎に2-3で敗れているのは西武台だが、埼玉大会では花咲徳栄に敗れて準優勝。花咲徳栄は山梨学院に1-2で敗れており、花咲徳栄が有力とした。

東海(2枠+明治神宮枠)

中京大中京(愛知県)・・・東海大会優勝

1番・西村友哉選手は遠投120mの強肩センター、打撃でも東海大会で11打数7安打の抜群のリードオフマン。3番の中山礼都選手は180cmの大型ショートで通算15本塁打のパンチ力と50m6.1秒の俊足がある。4番・印出太一選手も183cm80kgの恵まれたた身体がある強打の捕手。146キロの速球を投げる高橋宏斗投手はドラフト候補だが投球にややまとまりがない状態で四死球から失点をする。1年生で145キロを投げる畔柳亨丞投手の成長にも期待。

県岐阜商(岐阜県)・・・東海大会準優勝

3番を打つ佐々木泰選手は高校通算30本塁打の長打力があり、抜群の勝負強さを見せる。普段はサードを守るが投手として登板し140キロの速球を投げる。投手では1年時に144キロを記録している森大河投手、170cmと小柄な1年生左腕だが138キロの速球を投げる野崎慎裕投手と、複数の投手で継投する。

加藤学園(静岡県)・・・東海大会ベスト4

172cmと上背はないが、静岡商の148キロ左腕・高田琢登投手からホームランを放った大村善将選手はパンチ力と身体能力の高い選手。1年生の佐藤陸斗選手も166cmだがシニア時代に44本塁打を放つパンチ力と50m6.2秒の足がある。182cmから130キロ後半を投げる吉村海音投手の成長に期待。

北信越(2枠)

星稜(石川県)・・・北信越大会優勝

奥川・山瀬のバッテリーが抜けたものの、2年生が中心だった攻撃陣が残る。内山壮真選手は秋からマスクを被り、変わらずの打撃と長打力を見せる。パンチ力ある知田爽汰選手も強打と足がある。1年生で5番を打つ中田達也選手、185cm87kgと体格に恵まれた今井秀輔選手のクリンナップの後に控える。186cmから143キロを投げる寺西成騎投手は石川大会では不調だったが北信越大会決勝で8回6安打8奪三振1失点の好投を見せた。甲子園で好投した荻原吟哉投手もいる。

日本航空石川(石川県)・・・北信越大会準優勝

田中颯希投手は180cm81kgから143キロの速球を投げるが、まだ好不調の波が大きく北信越大会決勝の星稜戦では3回8安打6失点、他の試合でも被安打数が多くもう1段階レベルを挙げたい。嘉手苅浩太選手は190cm100kgから147キロを投げる右腕だが、夏はベンチ外、この秋はサードで出場も14打数3安打。野球を続けるためには、乗り越えなければならないものがある。

近畿(6枠)

天理(奈良県)・・・近畿大会優勝

1年生・杉下海生選手のショートの守備は、この世代のトップクラス。1番サードの下林源太選手も168cmと小柄だが近畿大会2本塁打で13打数9安打の打撃。近畿大会決勝では1年生で192cmから141キロを投げる達孝太投手が大阪桐蔭を7回0/3で4失点に抑えた。

大阪桐蔭(大阪府)・・・近畿大会準優勝

1番にU15代表の池田陵真選手が入り小柄ながら巧打と強肩のリードオフマンとして活躍、逆方向にも放り込めるパンチ力十分の西野力矢選手、中学時に43本塁打を放ち1年時から大阪桐蔭の4番も打った船曳烈士選手、中学時代は世代トップの投手として注目されたが、外野手として高い打撃センスを見せる仲三河優太選手の中軸は迫力がある。ショートを守る伊東光亮選手は優れたフットワークを見せるショートでプロ注目、左腕でスジの良い球を投げる藤江星河投手、中学時に146キロを投げて注目された1年生の関戸康介投手と、同じく1年生で184cmの大型左腕から140キロを超す速球を投げる松浦慶斗投手などの成長に期待。

履正社(大阪府)・・・近畿大会ベスト4

3番を打つ小深田大地選手は打撃に柔らかさも出てきており近畿大会3試合で13打数8安打1本塁打。4番を打つ関本勇輔選手はチャンスに強い打撃と、セカンドまで1.89秒の強肩でプロから注目される。夏に好投を見せた岩崎峻典投手がやや不調となっているが、キレの良い145キロの速球は春が期待される。

智弁学園(奈良県)・・・近畿大会ベスト4

U18代表だった坂下選手が抜けたショートに三田智也選手が入り、坂下選手に負けない守備を見せる。すでに4番を打っている1年生の前川右京選手は厳しい攻めに合っているが、その中でも高校通算21本塁打と伸ばしており、日々、磨かれている。185cmから143キロを投げる小畠一心投手、138キロを投げる左腕の西村王雅投手の1年生コンビがもう一皮むけてほしい。2年生の左腕・荒川翔太投手も智弁学園らしい好投手。

明石商(兵庫県)・・・近畿大会ベスト8

昨年の甲子園で、特にセンバツでは指の骨折をした状態で先頭打者弾とサヨナラ弾を放った来田涼斗選手は、足と肩もある選手。中森俊介投手は151キロの速球を投げ、奥川恭伸の道を一歩ずつリードしながら歩んでいる。1年生の福本綺羅選手は来田選手に似た打ち方から鋭い打球を飛ばす。

智弁和歌山(和歌山県)・・・近畿大会ベスト8

5季連続甲子園出場の黒川選手、西川選手、東捕手などが抜ける中でも、細川凌平選手は打撃と足で高校トップクラスの存在。主砲・徳丸天晴選手も1年生世代を引っ張る存在。綾原創太選手など守備の堅い選手がそろう。投手では昨年センバツで衝撃的なデビューを見せ、智弁和歌山史上最高の投手と言われる小林樹斗投手に期待。春以降やや調子を落としているようだが、まずは今春の球を投げられるように状態を戻したい。

あと2枠は、大阪桐蔭に3-4で敗れたものの、今年のセンバツ・夏にベスト4の明石商は当確。もう1校は京都翔英が履正社に8回コールド3-10で敗れており、智弁学園に13-17の末に敗れた智弁和歌山が有力か。

中国・四国(5枠)

倉敷商(岡山県)・・・中国大会優勝

1番ファーストで出場する石川陸選手は、中国大会4試合で21打数9安打、また8得点とホームに還ってくるリードオフマン。

鳥取城北(鳥取県)・・・中国大会準優勝

3番・河西威飛選手は中学時代にNOMOジャパンに選ばれている。パンチ力もあり打撃センスも抜群で中国大会創志学園戦で初回にホームランを放つなど5打数3安打4打点の活躍を見せた。

明徳義塾(高知県)・・・四国大会優勝

4番を打つ元屋敷大誠選手は中学時代に注目されたスラッガー。甘い球はフルスイングでレフトスタンドにもっていく力がある。新地智也投手は左からしっかりと腕を振り、左右のバッターのインコースにしっかりと投げ込める。

尽誠学園(香川県)・・・四国大会準優勝

4番ショートの仲村光陽選手は177cm、守備で目を惹くものがあり、フットワークからの一塁への送球が安定している。打撃でもインコースを強く振りぬき、打球が伸びていく。

広島新庄(広島県)・・・中国大会ベスト4

1年生の秋山恭平投手は165cmと小柄ながら広島新庄っぽいキレのある球を投げる左腕。3番を打つ2年生の下志音選手は中国大会2回戦、準決勝でホームランを放つ12打数5安打5打点の活躍を見せた。

あと1枠は中国ベスト4の創志学園、広島新庄か、四国ベスト4の岡豊、高知中央か。創志学園は鳥取城北に6回コールド負け、高知中央は明徳に、岡豊は尽誠学園にそれぞれ5回、6回コールドで敗れている。広島新庄が優勝した倉敷商に延長11回の接戦で敗れており、広島新庄が有力か。

九州(4枠)

明豊(大分県)・・・九州大会優勝

3番を打つ狭間大暉選手はこの秋の九州大会は14打数3安打だったが、ここぞというときの長打力を見せた。また投げても140キロを超す球を投げ、やや苦しかった投手陣を支えた。1年時から実績を積んでいる左腕の若杉晟汰投手は138キロの球を投げるがこの秋は苦しんだ。

大分商(大分県)・・・九州大会準優勝

川瀬堅斗投手は185cmの右腕で最速は147キロ、ストレートのキレや威力、そしてスライダーは鋭さを感じさせる球で、来年のドラフト上位候補にも名前が挙がるかもしれない。

鹿児島城西(鹿児島県)・・・九州大会ベスト4

八方悠介投手は178cmの右腕で140キロを記録する。変化球を中心にストライクを奪い安定した投球を見せる。前野将輝投手は140キロを超す球を投げ、奪三振率が高い。九州大会の城北戦で先発し5回4安打5奪三振無失点、大分商戦ではリリーフで登板し5回1安打7奪三振。

創成館(長崎県)・・・九州大会ベスト4

チーム史上NO.1野手と呼び声高い1年生の松永知大選手が4番に座り、九州大会3試合で8打数4安打、勝負強い打撃で4打点を挙げている。ショートの松尾力基選手は小柄だがセンスある守備を見せる。1年生の194cm右腕・鴨打瑛二投手は九州大会で登板しなかった。

21世紀枠(3枠)

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