横浜高校のプロ注目左腕・杉山遙希投手が自己最速を更新する147キロを記録し、相洋に完封勝利した。この試合には8球団10人のスカウトが視察し、東京ヤクルトと阪神のスカウトが評価をしている。
リベンジ
この日の相手は第1シードの相洋、春の準々決勝で敗れた相手で、杉山遙希投手は3回途中から登板していたものの、7回1/3で5安打2失点だった。「春はピンチで交代して抑えきれずに打たれてしまった」と話す。
この日は先発をすると、序盤から140キロ台のストレートを投げ、自己最速を2キロ更新する147キロを記録した。変化球もコースにしっかりと決めてアウトを重ね、9回8安打5奪三振で完封、6回2アウト2,3塁や9回2アウト1,2塁と何度もピンチとなったが「何回もピンチが来たけどそこで0点に抑えられたのは良かった」と話す粘りの投球だった。
この試合には8球団10人のスカウトが視察をし、
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループ次長デスク:「球の速さでなくキレで勝負するタイプ。スライダー、カーブのコントロールが良く、ストライクとボールの出し入れもできている。高校生の中では完成度の高い投手」
阪神・吉野スカウト:「真っすぐも丁寧にコーナーに投げて変化球も低めに集めていた。けん制で2回もアウト取っていた。そういうところもそつなくこなせる技を持ってる」
と評価した。
しっかりと夏に照準を合わせてきた。さすが1年時から横浜高校を引っ張ってきたエースという頼もしさを感じた。厳しい戦いはまだ続くが、3年連続の甲子園に向かって駆け上がる。
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