松井裕樹投手が桐光学園を卒業、栄光の3年間まとめ

東北楽天ルーキーニュース

 東北楽天のドラフト1位ルーキーが桐光学園を卒業した。2年夏に神奈川大会を制して甲子園に出場し、甲子園では1試合22奪三振を記録するなど鮮烈な投球を見せた桐光学園・松井裕樹投手の3年間の成績をまとめる。

松井裕樹投手の桐光学園3年間の投球成績

学年大会試合勝敗完封打数被安奪三四死失点自責防御率被打率与四死球率奪三振率
1年夏季神奈川40勝0敗015回1/35210133442.35.1921.767.63
秋季神奈川31勝1敗01549101510542.40.2046.009.00
通算71勝1敗030回1/3101202813982.37.1983.868.31
2年春季神奈川21勝0敗0145111157442.57.2164.509.64
夏季神奈川65勝0敗146回1/315428682211112.25.1824.2713.21
夏季甲子園43勝1敗136119186812992.25.1513.0017.00
秋季神奈川32勝1敗121696324431.29.0871.7113.71
国体32勝1敗1206611328641.80.1673.6014.40
通算1813勝3敗4137回1/3459742155334312.03.1613.4714.09
3年春季神奈川54勝0敗23210516584220.56.1521.1316.31
春季関東11勝0敗012406182332.25.1501.5013.50
夏季神奈川32勝1敗0228019238652.05.2383.279.41
18U32勝1敗02067122717441.80.1797.6512.15
通算129勝2敗286292531263115131.36.1823.2413.19
高校通算3723勝6敗6253回1/38521473699758531.88.1733.4413.09

 

2年夏に頭角を現す

 松井裕樹投手は1年生の夏から登板をし始めると、2年の夏に一気にブレークし、6試合中4試合で2ケタ奪三振を記録するなど奪三振率が13.21と跳ね上がる。しかし、四死球の数も1試合で4つ以上と、三振と四死球の多い球数が増える投球だった。

 それでも神奈川の強豪をねじ伏せて甲子園に出場すると、初戦で1試合22奪三振を記録するなど、4試合で68奪三振、奪三振率は17.00と驚異の数字を見せた。

進化の3年春も

 松井投手はその冬に、甲子園で優勝するために球数を減らして勝つことを目標とし、チェンジアップ、カットなど多彩な変化球にチャレンジした。そして迎えた春季大会、与四死球率がグンと下がり、防御率も0.56を記録し、奪三振率も16.31を記録した。初回から狙って三振を取りに行き、その後は新たな変化球を試すといった余裕のあるピッチングを見せていた。

 しかし夏は大きく調子を崩していた。四死球も増え、奪三振も減った。6月に九州遠征を複数行い、大会前の7月1日に浦和学院との練習試合で1安打18奪三振で完封する。ここがピークだったように思える。準々決勝で横浜高校に敗れると、18Uでも制球を乱し四死球を与えていた。しかしその中でも台湾戦で8回12奪三振、アメリカ戦で6回9奪三振と維持を見せた。

 

ドラフト会議で5球団が指名

 そしてドラフト会議を迎えると、北海道日本ハム、横浜DeNA、福岡ソフトバンク、中日、東北楽天の5球団が指名し、東北楽天が抽選で獲得をした。1174cmと小柄な左腕だが最速149km/hの速球と、必殺球スライダーを持って驚異的な三振を奪い続けた投手だった。

 

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