先日行われた社会人野球の東京スポニチ大会、社会人野球にデビューをした新人選手も活躍を見せた。
パナソニック・片山勢三選手
片山勢三選手は九州共立大出身で、昨年秋の明治神宮大会で1試合2本塁打を打ち注目された。この春からパナソニックのユニフォームを着て、スポニチ大会では3試合で4番を任されると、12日の日本通運戦で1回にレフトスタンドにホームラン、3回には外角のストレートを右中間スタンドに運び、2打席連続ホームランを放った。そして翌日の三菱重工名古屋戦でもスライダーをレフトスタンドに運んだ。
体重100kgを越える体から放たれる打球は、埼玉西武の山川穂高選手のように爆発力があり、片山選手も山川選手を目標としている。今年1年間でスラッガーとしての地位を確立し、来年は久々の社会人スラッガーのドラフト候補として注目される選手になりたい。
東芝・宮川哲投手
宮川哲投手は上武大出身で、大学野球選手権ベスト4に進出するなどチームのエース格として活躍を見せた。昨年のドラフト会議でプロ志望届を提出したものの指名は無く、東芝に進んだ。
スポニチ大会では新日鐵住金東海REX戦で6回から2番手で登板すると、3球続けて150キロを記録するなど球威を見せ、2回を2安打無失点に抑えた。
日本新薬戦では4番手で登板したが、2ベースヒットの後に連続四球を与えるなど、課題もあるものの、今年1年間で140キロ中盤の速球をアピールしながら長いイニングを任される投手になって、現在のエース・岡野祐一郎投手がおそらく抜けるであろう来年は、主戦として投げられるようにし、2019年のドラフト会議を待ちたい。
Honda・山本瑛大選手
山本瑛大選手は慶応大で首位打者に輝いたものの、卒業後はアメリカで野球の仕事をすると、いったんは野球を引退した。しかし、後輩の試合や同級生が出場した都市対抗を見るうちに「もう一度という思いが湧いてきた」と話し、昨年7月に横浜金港クラブでプレーを再開すると、この冬にHondaの練習に参加して入部が決定した。
スポニチ大会では王子戦で5番ファーストで出場し、6回に3ランホームランを放つ活躍を見せ、準決勝、決勝も5番を任されてチームの優勝に貢献した。右の主軸候補としてアベレージも残せる選手で、まずばブランクを埋めるために試合経験を積みたい。
Honda熊本・片山雄貴
片山雄貴投手は駒沢大の先発投手として活躍し、2016年にHonda鈴鹿に進んだ。1年目は成長のためにオーストラリアのプロリーグなどに参加して経験を積み、2017年に期待をされていたものの、肋骨を疲労骨折して結果を残せなかった。そしてHonda熊本の岡野監督から移籍を打診され、今年からHonda熊本でプレーをしている。
スポニチ大会では12日のJR東日本戦で7回1失点と好投、準決勝の三菱重工名古屋戦では9回9安打も2失点に抑えて完投勝利を挙げ、エースの荒西祐大投手と共にチームの準優勝に大きく貢献した。新しいチームで、ベテラン・荒西投手と共にエースとして九州から全国制覇を目指す。
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