三重中京大、東北楽天2位・則本昂大投手、福岡ソフトバンク育成4位・宮崎駿選手の活躍で勝利

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 明治神宮大会が開幕、大学の部では三重中京大vs京都学園大の対戦が行われ、三重中京大は東北楽天2位指名の則本昂大投手が先発すると、味方のエラーがからみ自責点1ながら4失点したものの、8安打12奪三振で完投、6-4で勝利した。

 球速は最速で151kmを記録すると、8回にはピンチの場面で全て140km後半から150kmのストレートで勝負(結果はショートの悪送球で失点)するなど、球威では格の違い見せた。

 則本投手は「勝たないといけないという思いから力みも出たが、やっと全国で1勝することができた」と、今年度で廃校となる三重中京大の最後の年に全国大会で名前を刻んだことを喜んだ。

 また攻撃では1番セカンドの高橋孝司選手が初回に3ベースを放つと、2番センターで出場した福岡ソフトバンクから育成ドラフト4位指名された宮崎駿選手がタイムリーヒットを放ち先制、その後も高橋選手は2つの四球を選んで出塁すると宮崎駿選手も3安打を放ち、チームの勝利に貢献した。

 宮崎選手は50m6.0秒の俊足に今秋はリーグ首位打者となった。大学野球選手権では大体大・松葉貴大投手からホームランを放つなどパンチ力もある選手。プロからの指名が無かったら就職し草野球で野球を楽しもうとしていたようだが、来年は1ランク上の舞台でプレーすることになる。もっともっと成長して名前に負けない世界的な選手になってほしい。

 

 楽天から2位指名を受けた三重中京大エースの則本は、4失点と本来の出来ではなかった。それでも完投して12奪三振。終盤にも球速は150キロ台をマークした。 「勝たないといけないという思いから力みも出たが、やっと全国で1勝することができた」。三重中京大は本年度限りで閉校が決まっており「このチームでできる最後の大会。少しでも長くやりたい」と語った。

楽天2位の三重中京大・則本全国1勝 - デイリースポーツ:2012/11/11

 楽天からドラフト2位指名を受けた三重中京大の154キロ右腕・則本が8安打4失点で全国大会初勝利を挙げた。151キロをマークし12奪三振。「このチームで戦う最後の大会。調子は悪くなかったが、力んでしまった。今はプロより、大会だけを意識している」と有終の美を飾るために1戦1戦を見つめた。

 初回無死三塁から先制の右前適時打を放つと、4―4の8回には1死二塁から好機を広げる右前打。3番・松下の決勝犠飛を呼び込んだ。視察したソフトバンクの村松有人担当スカウトも「バットを振る力があってハンドリングもうまい」と目を細めた。

 そんな宮崎も今秋ドラフトでは「崖の上のポニョ」ならぬ崖っ縁だった。ドラフト前には就職活動を行い、1社が内定目前だったが、ドラフトで83人中83番目に本人もびっくりの育成指名。「駄目なら野球をやめて楽しく草野球ができればいいと思っていた」男が、夢の世界の扉を開いた。

 今年6月の全日本大学選手権ではオリックス1位の大体大・松葉から一発を放った。12日の準々決勝ではDeNA2位指名の三嶋を擁する法大が相手。上位投手を打ち砕いて本家にひけを取らない壮大な夢の実現を目指す。

宮崎駿が3安打!三重中京大に勝利呼ぶ - デイリースポーツ:2012/11/11

 日本アニメ界の巨匠と全く同姓同名。ドラフト指名時にも注目された。父が命名した理由はうま年生まれのためだが「ジブリは好きですよ。実力ではまだまだ。名前でカバーできるのならありがたい」とケロリ。作品では「崖の上のポニョ」や「紅の豚」がお気に入りという左打ちの2番打者は、プレーで強烈に存在をアピールした。

 

 ソフトバンクの指名がなければ、業務用冷機を扱う企業へ就職予定だった。ドラフト前日の最終面接を延期してもらったところに、吉報が届いた。三重中京大は入学者の減少で来春閉校。新入生募集は現4年生の入学直後に停止されたため、後輩がいないという環境の中、野球を続けられる喜びをかみしめて最後の大舞台に臨んでいる。

 

 「大学の名前を少しでも残せればとみんなで話していた」と宮崎。自身の名は十分に売った。今度は仲間と戦った4年間の証しを、もっと深く刻み込む。

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