東京六大学の注目選手をまとめました

大学野球ドラフトニュース

東京六大学も群雄割拠の状態が続く。2008年以降で連覇したチームは無く、明大が3回、早大が3回、慶大が2回、法大が2回優勝するなど、黄金時代は作れていない。そんな東京六大学の注目選手などをまとめてみました。

法大

 昨秋優勝したものの監督交代騒動のあった法大、エース三嶋一輝投手(2012年横浜DeNAドラフト2位)の抜けた穴が課題となる。2番手の先発として活躍した3年生の石田健大投手はある程度は計算ができると思うが、もう1戦の先発を、147km/h右腕・船本一樹投手、高校時代に注目された六信慎吾投手、145km/hの渡辺貴仁投手と宮崎太郎投手などが埋められるかということになりそうだ。

 野手では、捕手の木下拓哉選手、内野手の河合完治選手、西浦直亨選手が今年のドラフト候補として注目される。木下選手は183cmの大型捕手で素早い送球と軽いフットワークにプロが注目している。通算打率が.214と打撃が課題で、打撃で活躍を見せることができればドラフト指名が確実となりそうだ。また、河合完治選手は50m6.0秒、遠投110m、西浦直亨選手は50m6.1秒、遠投100mと共に俊足で強肩の選手。

 また昨年1年目でレギュラーを獲得した畔上翔選手や、高校時に94本塁打記録を持っていた伊藤諒介選手も3年間で2本塁打を記録している。一番の心配は監督後退と、それにつながっていた一連のOB会と監督など現場の対立が選手に影響を与えているのは確実と思う。神長監督の手腕に注目したい。

早大

 斎藤佑樹投手、大石達也投手、福井優也投手の揃った2010年から、土生翔平選手(2011年広島ドラフト4位)、杉山翔大選手(2012年中日ドラフト4位)、地引雄貴捕手(東京ガス)とプロに選手を送り出した早大だが、ひとつの大きな山を降りた状態となっている。下級生の高梨雄平投手、有原航平投手、吉永健太朗投手といった次の山を中心に活躍しているが、4年生の横山貴明投手が昨年ケガから復帰すると、リリーフとして12試合連続無失点を記録している。148km/hを記録しリリーフエースとしての道を歩んでおり、ドラフト候補の一人だ。

 野手でも3年生の中村奨吾選手、2年生の茂木栄五郎選手など下級生が中心となっており、杉山選手や佐々木選手などが抜けた穴を埋められるかとなる。

 軸になる投手はいるものの、1年生で作新学院でプロ注目選手だった石井一成選手や木更津総合出身の黄本創星投手などに期待をせざるを得ない状況となっている。

慶大

 福谷浩司投手、竹内大助投手と1年生から活躍を続けた大黒柱が抜けた。しかし福谷投手がケガをする中で白村明弘投手が成長し、エースを任される。また1年時に150km/hを記録していた山形晃平投手が4年生となった。2年生の時に肘を痛めてしまったが、先発2番手を狙っている。復活すれば面白い存在となる。

 野手では山崎錬選手、阿加多直樹選手などの抜けた穴は大きいが、高校時にプロから注目され、昨年1年間経験を積んだ横尾俊建選手、谷田成吾選手が、今度は先頭に立ってチームを引っ張れるかどうかにかかってくる。

 昨年は吉永投手、横尾選手、谷田選手と目立った補強をしたが、今年は目立った選手は補強していない。2年生の頑張りが鍵となる。

明大

 昨秋は4位だったが優勝候補筆頭といえる選手補強を見せた。上本崇司選手(2012年広島3位)などが抜けたが、50m5.9秒、遠投118mの中嶋啓喜選手、50m5.8秒、遠投120m、投手としても152km/hを投げる岡大海選手が主軸となり、3年生の山崎福也投手と上原健太投手が先発と任される。上原投手がオープン戦で本調子でないことが不安点だが、4年生の釣井将貴投手も速球に注目されそうな投手だ。

 また、昨年1年間を経験した宮内和也選手、高山俊選手、それに石井元選手、大塚健太朗選手、海部大斗選手などの2年生に加え、今年は、萩原英之選手、星知弥投手、柳裕也投手、川口貴都投手、中道勝士選手などを補強、黄金時代を作りそうな選手が揃った。ベンチ入りも大変なほど選手層が揃う。これらの選手をどのように使うか、成長させるか、善波監督の手腕にかかる。

立大

 大エースだった小室正人投手とチームを引っ張った松本幸一郎選手が抜けた。その穴を埋める選手としては我如古盛次選手などしか挙げられなかったが、1年生で大阪桐蔭出身の沢田圭佑投手、浦和学院出身の佐藤拓也選手がベンチ入りし、報徳学園の田村伊知郎投手、鳥取城北の西坂凌投手など、プロ注目の選手を補強した。

 そうはいってもやはり上級生が頑張らなければ成らない。148km/hを投げる矢部佑歩投手などポテンシャルの高い選手は多い。奮起を期待したい。

東大

 桑田真澄投手をコーチに迎えるなど話題の多かった東大が、白星を目指す。投手では145km/hを記録した井坂肇投手に注目されるが、コントロールを優先して先発は外れる見込みだ。

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