慶大・加藤拓也投手が10回157球完封、巨人、横浜DeNAなど評価

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東京六大学リーグでは明治大vs慶応大の3回戦が行われ、1回戦に続き、明大・柳裕也投手と慶大・加藤拓也投手のドラフト候補同士の投げ合いとなった。1回戦は延長12回まで1-1の引き分けだったが、この日も延長10回までの投げ合いとなった。

エース同士

4年生になったエース同士の、まさに投手戦だった。1回戦で投げ合った柳裕也投手と加藤拓也投手は、柳投手が8回まで投げて6安打16奪三振1失点、加藤投手は延長12回を投げて5安打5奪三振1失点(自責点0)という内容で、試合は1-1とお互い譲らなかった。

そしてこの日、中一日をあけて再び対戦した二人は、共に9回まで0-0を続ける。そして10回、慶大の3番・沓掛祥和選手が柳投手ストレートをとらえてホームランを放ち1点を勝ち越すと、裏は加藤投手が抑え、二人の投げ合いの決着がついた。

柳投手は6回までノーヒット投球を続けるなど好投し、10回を投げて3安打12奪三振1失点の投球をしたが、ホームランを打たれた球について「失投です。主将としてエースとして粘り切れなかった自分を責めたい」と話した。

一方、加藤拓也投手は10回157球を投げて5安打6奪三振4四死球で完封した。「今日は低めに投げられた。疲れはない事はないが、とにかく勝てて良かった」と話した。加藤投手は1回戦でも155球を投げており、3日間で312球を投げたが、この日も9回に150キロを記録するなど驚異的な力を見せた。

プロスカウトも高評価

この試合には巨人、横浜DeNA、福岡ソフトバンクなどの7球団のスカウトが視察し、巨人の長谷川スカウトは「ランナーを背負ってもギアチェンジできる」と話すと、横浜DeNAの河原スカウトも「力を抜いて放れるようになった。球速が落ちない」と絶賛した。福岡ソフトバンクの山本省吾スカウトも「気持ちの強さがある。成長している」と話した。

慶大・加藤拓也投手や明大・柳投手に対するスカウトのコメントはそれほど多くないが、これはスポーツ紙の紙面上の問題で、高い評価は間違いない。大学生右腕では田中正義投手のすぐ後ろにこの二人がいる。

それにしても加藤投手の投球について慶大・大久保監督が試合後に涙したというが、3日間で312球を投げた事は美談には絶対にしたくない。選手に無理をさせているのは、これだけ全国から集まってくるようなチームにあって、他の投手を育てられていないなど、監督のマネジメントの能力だと思う。

スポーツにおいてはこういう気持ちの面も大切だし、大久保監督と選手との絆はとても強いものだと思うし、それはやっている当事者でないとわからない。しかしそれならなおさら、将来のことも考えて、選手、特に一人の選手に負担をかけた勝利というのは無くしていってほしい。

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23日は12回1失点で155球を投じ、引き分けに持ち込んだ。中1日で柳との再戦。「疲労がないことはなかったけど、後半の方が体をうまく使えた」と10回にこの日最速タイの149キロを計測した。2試合で計312球の熱投。ソフトバンクの山本省吾スカウトが「気持ちの強さがある。成長している」と絶賛するなど、国内7球団のスカウト陣をうならせた。

大久保秀昭監督(46)は常々「1-0で勝つチームが最も強い」と言い続けてきただけに、試合後思わず感極まった。「加藤はナイスピッチングだった。(試合中2度抗議に行く場面があり)自分が雰囲気を悪くしたかな、とも思っていたので…。泣くようなところではないのですが、やりたい野球ができて、ちょっと感動しました」とタオルで涙をぬぐった。

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