九州六大学リーグでは、プロ注目の152キロ右腕、北九州市立大の益田武尚投手が九州大戦に先発した。
8回にギアチェンジ
この日は九州大との対戦だったが、先発した益田武尚投手は、球速をやや落としながらも、7回まで2安打無失点と好投を見せていた。
しかし8回、先頭バッターにボール4つでこの日最初の四球を与えると、続くバッターに2ボールからレフトオーバーのタイムリー2ベースヒットを浴びて失点した。
ここで益田投手は「あの1点でやばい、と思いました。一気にギアを上げました」と、この日最速となる148キロのストレートと多彩な変化球を投げ、2つの三振を奪うなど後続を抑えた。結局、9回を投げて3安打15奪三振1失点、完投で3-1で勝利した。
11球団スカウト視察
この九州の怪腕にこの日は11球団のスカウトが視察をした。
福岡ソフトバンク・岩井隆之スカウト:「コントロールが良く、直球は平均143~145ぐらいで多彩な変化球を投げる。まとまった投手で欠点が見当たらない。九州の大学では即戦力として一番いい投手じゃないでしょうか」
中日・三瀬幸司スカウト:「スピードは去年の方が出ていたが、球の質やコントロールは成長がみられる。練習が十分できていない中できちんとちょうせいしてきたのも高い意識の表れ」
阪神・田中秀太スカウト:「完成度が高い投手。まだ初戦なのでもっと調子を上げてくるのでは」
千葉ロッテ・福沢洋一スカウト:「スイッチが入ったときの闘争心が見られた。そこが頼もしかった」
益田投手は既にプロ志望届を提出している。「途中で気が抜けるのが課題。四球や無駄な球を投げてしまうので、そこを直さなければ」と話し、次戦に向け「悪い所をつぶしていきたい。」と話した。
球速的にはまだ本領発揮という所ではないようだが、2年冬から毎日、腹筋と背筋を1500回ずつこなして体幹を鍛えている。また、「今のままでは全国に通用しない」とフォームを見直し、軸足の右内転筋に体重を乗せることを意識し、制球が安定するようになった。
次戦の登板が注目されるが、プロ入り後もまだ成長しそうな右腕投手で、今年の大学NO.1右腕と呼び声高い伊藤大海投手にも、将来的には並んでくるかもしれない。
「あの1点でやばい、と思いました。一気にギアを上げました」。持ち味の直球や多彩な変化球で2つの三振を奪うなど、後続を3人で抑えた。「真っすぐはギアを入れたとき、結構いい球だった」と話した。プロ志望届を提出済みで、複数球団がネット裏から視察。ロッテの福沢洋一スカウトは「スイッチが入ったときの闘争心が見られた。そこが頼もしかった」と評価した。
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