仙台六大学リーグでは、東北福祉大と東北学院大が対戦し、東北福祉大はエースでドラフト候補の山野太一投手が先発した。
監督「残念ですよ。50点もいかへん、30点かな」
雨天順延のため、3日間スライドしたこの日の登板だったが、山野太一投手は初回は三者凡退に抑えたものの、2回に5四死球を与えて2失点。7回まで8つの四死球を与えるなど乱調だった。
それでも7回を2安打3失点に抑え、力は見せた。しかし、「感覚は悪くなかったんですけど、スライダーが決まり出すのが遅かった」と話し、大塚監督も「残念ですよ。50点もいかへん、30点かな。ボール走らない、ストライク取れない、周りも見られない。踏ん張ったという次元じゃない」と厳しかった。
この日は広島、千葉ロッテなど6球団のスカウトが視察をしたが、千葉ロッテの榎チーフスカウトは「緩急がうまく使える」と評価をしている。早稲田大の早川隆久投手など左腕投手の獲得を目指す球団にとっては、例えば早川投手を抽選で外した場合に、即戦力の左腕投手候補としてこの山野投手も候補に挙がり、チーフクラスが最後の見極めをしようとしている。
山野投手は仙台六大学リーグでこれまで通算22試合に登板し、また1敗もしていない。しかし、この春に当たり前にあると思っていたリーグ戦が中止となり、長い試合のない期間が続いた。
そうして始まった秋のリーグ戦、最速150キロを記録したものの、納得のいく投球が見られず、そして明治神宮大会中止のニュースが飛び込んできた。かなり落ち込んだというが、昨年のドラフト会議で福岡ソフトバンク入りした先輩・津森選手から、「ここで終わりじゃない。悔しいだろうけど、お前はプロで活躍するのが目標なんだから、思い切って頑張れ」と励まされたという。
17日から最終節
今週土曜日には、1敗で追う仙台大と対戦となる。仙台大にはリーグ優勝を争ってきたエースの宇田川優希投手がおり、最後のライバル対決となる。山野投手は「いい状態で臨んで勝って終わりたい」と話した。
雨天順延で3日間登板がスライドも「言い訳にはしたくない。感覚は悪くなかったんですけど、スライダーが決まり出すのが遅かった」とエースのプライドをにじませた。元西武の大塚光二監督(53)も素質の高さを認めるだけに、「残念ですよ。50点もいかへん、30点かな。ボール走らない、ストライク取れない、周りも見られない。踏ん張ったという次元じゃない」と手厳しかった。
広島など6球団のスカウトの前で7四死球。「自分のボールを投げられるようにしないと」と猛省した。試合をつくったことでチームは4-3で勝利。ロッテ・榎チーフスカウトは「(普段は)緩急がうまく使える」と実力を認めた。
コメント
外れ1位で行く球団はなくなったかな。