明治神宮大会決勝で9球連続ボールで押し出し四球を与える悔しい投球を見せた青山学院大の下村海翔投手が、阪神ドラフト1位指名選手としてプロでの決意を示した。
リーグ戦優勝報告
この日は青山学院大で、東都秋季リーグ戦の優勝報告会が行われた。阪神ドラフト1位の下村海翔投手は4年間を振り返り、「最後の試合も、もちろん悔しかったですけど。4年間やってきたことは絶対に間違っていない。最後の結果からやり切ったとは言えないですけど、やってきたことは凄く充実した4年間だったと、胸を張って言えます」と話した。
また、チームでエースを争った広島ドラフト1位の常広羽也斗投手については、「自分としてはリスペクトの思いが強い。最後のマウンドも結局常広に頼るしかない、自分の弱さが出た。ここまでチームが勝ち上がれたのも、2人で切磋琢磨してやってこられたから。これからも多分意識はしますし、リスペクトの思いを持ちつつ、勝ちたいと思います」と話した。
次の投球は甲子園でとなるかもしれない。下村投手は「昨日のピッチングで大口を叩ける立場ではないですけど、圧倒されるつもりはないです。その舞台で活躍するために、逆に昨日の経験がいい経験になったと言えるように。気持ちが高ぶる中で自分をどう抑えて体をコントロールしていくかだったり、技術、精神的な強さの両方を求めてレベルアップしていきたい」と決意を示した。
明治神宮大会は本当に調子が良くなかった。リーグ戦でも6回くらいで降板することもあり、体のサイズから体力的な面を指摘されることもあるが、155キロを記録したストレートと、どんな変化球でも思い通りに投げられる投球は、今年のドラフト1位指名選手でも軍を抜いている。
日米大学野球でも最終的には下村投手と常広投手が大黒柱となりアメリカでの優勝を決めているが、プロの1軍でもまずは6回までの投球で自信をつけ、2年目3年目で体の強さを更に増して村上投手のように簡単に倒れないエースになりたい。
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