夏の高校野球神奈川大会は5回戦が行われ、春4強で第1シードの桐光学園が関東学院を4―0で下し、準々決勝進出を決めた。先発したプロ注目の最速151キロ右腕・林晃成投手(3年)が、8回2死までノーヒットに封じる快投で1安打9奪三振の完封。バックネット裏には巨人、西武、楽天などプロ6球団のスカウトが集結し、身長191センチの大型右腕に熱い視線を送った。
初回147キロ、あとアウト4つでノーヒットノーラン
初戦以来のマウンドに上がった林晃成投手は、序盤から力のある直球で押し込んだ。初回、2番打者への初球にこの日最速の147キロをマーク。「チームに勢いをつけたくて。その結果が球速に出た」(スポーツニッポン)と振り返った。4回からはスライダーやカーブなど変化球を織り交ぜ、110キロ台のカーブで緩急をつける器用さも見せつけた。4回戦で法政二を下すなど勢いに乗っていた関東学院打線に隙を与えなかった。
3―0の8回2死。ノーヒットノーランまであとアウト4つと迫ったところでレフトへ安打を許した。しかし林投手はマウンドの林投手は表情を変えず、淡々と191センチの長身から右腕を振り続けた。「(無安打は)分かってたけど、あまり考えていなくて。普通に投げてました。(記録は)全く意識してませんでした」(スポーツニッポン)とさらりと振り返った。9回128球、5四球を許しながらも1安打9奪三振で完封し、8強入りに貢献した。
巨人・西武・楽天などプロ6球団が視察、「球速もっと上がる」
バックネット裏には巨人、西武、楽天などプロ6球団のスカウトが集結し、191センチの長身から投げ下ろす直球と将来性に熱視線を送った。
巨人・斉藤宜之スカウト:「柔軟性が高く、身体ができれば球速ももっと上がる。もう少し腕が上がってくれば達孝太のようなタイプになる。将来性を高く評価している」
と話し、北海道日本ハムの長身右腕に将来像を重ねた。
エースで主将を務める右腕の快投に、天野喜英監督も「課題を克服しながら、夏の緊張感の中よく最後まで投げてくれた」(スポーツ報知)と賞賛。「奥行きを使えていた」と、緩急を操った投球にも目を細めた。
大食漢が生んだ長身、父も元投手
生まれたときは3400グラム。小学6年時に160センチだった身長は、中学2年ごろから急に伸びた。母・美咲さん(44)が「中学のとき、夕食前に大盛りチャーハンを食べてました」と振り返るほどの大食漢で、父・泰治さん(58)が「食って寝てましたね」と語る通り、食事と睡眠がプロ注目の長身右腕の源だった。父・泰治さんは秋田商から中央学院大で投げた元投手。大学3年時の全日本大学選手権では、後に阪神で活躍する奈良産大・湯舟と投げ合った経験を持つ。
チームは22日に日大藤沢と向上の勝者との準々決勝を控える。この日の出来には「今日はあまり調子が良くなかったので、もっと上げられると思う」(スポーツニッポン)と伸びしろを口にし、「横浜スタジアムになってお客さんもたくさん入ると思います。そんな中で自分のピッチングができれば」(スポーツ報知)と意気込んだ。プロ注目の長身右腕がチームを勝たせる投球を見せ、それがドラフト会議に向けたアピールの投球となる。
【林 晃成】 プロフィール
- 氏名:林晃成
- 所属:桐光学園高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 身長・体重:191cm
- 主な特徴や実績:最速151キロを誇る191センチの大型右腕で、エースと主将を兼ねる今秋のドラフト候補。力のある直球を軸に、スライダーやカーブで緩急をつける器用さも備える。夏の神奈川大会5回戦の関東学院戦では8回2死までノーヒットに封じ、9回128球1安打9奪三振で完封。バックネット裏に集結した巨人、西武、楽天などプロ6球団のスカウトから将来性を高く評価された。巨人・斉藤スカウトに北海道日本ハム・達孝太のようなタイプと将来像を重ねられた長身右腕が、2012年以来の夏の甲子園と秋のドラフト戦線で存在感を示す。











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