中日のドラフトの狙い(2019)

2019年度の12球団のドラフトを予想します。中日編。

中日

〇タイプ:バランス型、地元重視型
〇監督:投手出身
〇決定者:松永幸男編成部長
〇補強ポイント:主軸打者、捕手、先発投手、センターライン
〇近況:スカウト会議で200人をリストアップ、地元中心に。

落合GM時代のドラフトの影響で長い間低迷をしてしまった中日、昨年も5位となり、2013年から6年連続でBクラスとなった。あらためてドラフトの大切さと怖さを感じさせる事になった。しかし、昨年のドラフト会議では甲子園春夏連覇の中心選手で岐阜出身の根尾昂選手の1位での獲得に成功し、与田監督の就任とともにチームとしても勢いのつく結果となった。

中田スカウト部長、森監督の体制で立て直しを図っていたが、戦力が整うにはやはり時間がかかる。チームは厳しい戦力で戦わざるを得なかった。しかし、白井オーナーや中日新聞はファンの声に押された形で契約途中の森監督を解任し、フロントもオーナーを見ながら仕事をしている印象を感じさせる。

そのフロントは中田スカウト部長がSDとなり、そして今年はアマスカウトアドバイザーとして、やや引く形となっている。スカウト部長は置かず、米村チーフスカウトと松永編成部長の体勢でドラフトで指名する選手を決める形となり、中田体制からシフトをしていく。森前監督もSDとしてフロント入りしているが、外国人とプロの選手のチェックが役割のようだ。

森前監督はナゴヤドームでの戦い方からしても基本的には投手を中心とした守備のチーム、センターラインを強化してチームの軸を作りたかった。昨年は京田選手がピタリとはまり、今年は大野捕手をFAで獲得するなど良い流れも見えたが、井端、森野、和田、谷繁など主力が抜け、荒木選手、岩瀬選手が引退をしていく状況、主軸では高橋周平選手と福田選手といっていたが戦力不足を感じざるを得なかった。それでも森監督は独自の外国人コネクションがあり、ビシエド選手、アルモンテ選手などを引っ張り、自ら補強をしてチームの形を作った。最終的にはBクラスに沈んだものの、Aクラス入りの可能性も少し感じさせたのは手腕だろう。

与田監督もリリーフ投手出身で、ナゴヤドームを本拠地とするチームとしては、チーム編成や戦い方は大きくは変わらないだろう。ただし、まだチームの戦力が整っているとはいえず、何から着手をしていくか。1位で獲得できた根尾選手を中心にしていくとみられるが、京田選手とのショートの争いの采配をうまくやらないと、当事者だけでなく他の選手にも影響をしてしまうかもしれない。大島選手、平田選手はしっかりと力を出しているもののベテランの域に入っており、捕手、投手も満足とは言えない。

ポジション

捕手:松井、大野(ここまででほぼ固定)、武山、木下
一塁手:ビシエド(固定)、モヤ、福田
二塁手:高橋周(ほぼ固定)、亀澤、阿部、荒木、堂上
三塁手:福田(ほぼ固定)、高橋周
遊撃手:京田(固定)、堂上
外野手:アルモンテ、大島、平田(ここまでほぼ固定)、藤井、モヤ

先発投手:ガルシア、吉見、笠原、小笠原(ここまで主)、藤嶋、山井、松坂、柳
リリーフ投手:鈴木博、祖父江、又吉、岩瀬、田島、佐藤優(ここまで主)、ロドリゲス、福谷、岡田

野手は固定された選手が多かったが、優勝を狙うレベルの戦力で固定できたわけではなく、現有のレギュラーを超える選手がいなかったからという理由が強いかもしれない。根尾選手が入ったことで、セカンド・ショートは根尾・京田の2人が争う事になりそうで、再びサードを高橋選手と福田選手が争う形になってくる。ただし、この二人も期待を受けながらもう一つの年が長くなっており、強打のサードは今年のドラフトで指名されるだろう。

捕手は、一昨年にFAで大野捕手を獲得し松井選手との併用となった。木下拓哉捕手、加藤匠馬捕手などもおり層はやや厚くなったものの、やはりもっと期待したいところもある。一昨年のドラフトで中村奨成選手の抽選を外し、昨年は4位で石橋康太捕手を獲得した。今年も捕手の指名は確実に行われるだろう。

外野手はベテランの大島選手と平田選手が軸で、両選手とも160安打以上を打ち、さすがの成績を残す。ただし日本人選手で3人目としてこの二人にとって代わる選手がいない他、センターで安心して任せられる選手、1番を任せられる選手もいない。伊藤康祐選手、滝野要選手と外野手を獲得しているが、外野手も一人は加えたいし、できれば注目選手を獲得したいところでもある。

打線はそろそろ外国人頼りの主軸からは脱却したいし、6,7番あたりで怖さを与える選手、ナゴヤドームでもホームランを望めるホームランバッターもほしい。大砲候補の獲得はここ数年行われていないが、ホームランに特化した選手を獲得しても良い。ファームを見るとホームランは阿部選手の5本が最高で、これではファンも楽しめない。かといって盗塁数も11の遠藤選手が最高で、足が使える選手がいるわけでもない。石垣選手がフレッシュオールスターで花のある活躍も見せており、来年はもっと期待したい所だが、それ以外で若手で打撃で期待できる選手が見当たらない。

投手ではガルシア投手が13勝9敗だったが、吉見投手は5勝、山井投手が3勝、大野投手は0勝と、かつて勝ち星を挙げられた投手が力を出せなくなった。若い笠原投手が6勝、藤嶋投手が3勝に、ベテランの松坂投手が6勝を挙げて盛り上げたが、先発の頭数は足りない。昨年のドラフトでは梅津晃大投手、勝野昌慶投手を獲得し右の先発陣の層は一昨年の石川翔投手、清水達也投手、や藤嶋投手も含めて層を厚くしているが、エース格となる選手がほしい。また左腕は小笠原投手がいるものの、左腕王国だった中日にとってはもう一枚欲しい所。

ファームでも大野投手の4勝が最高、確かにファームで勝ち星は関係ないかもしれないが、非常に寂しい状況といえる。鈴木翔投手は17試合90イニングを投げて期待されているが、与四球が50と非常に多く、奪三振数も多くないのが気になる。ルーキーでは2位の石川翔投手は怪我の多い選手で今年1年間は体づくりだったが、清水達也投手は1軍にも顔を出すなど期待もできる選手が出てきた。藤嶋選手が1軍の戦力となり、これからも徐々に続いていくだろう。

リリーフは、浅尾投手、岩瀬投手、又吉投手、田島投手、福谷投手と、ものすごい投手が出てくるチームだったのだが、影をひそめてしまった。鈴木投手がチーム最多の53試合に登板したが、社会人時代に見せたすごい球もプロでは高めの球を見送られてしまい、プロの壁を感じさせられた。今年は鈴木投手の2年目に期待がかかり、やってくれそうな感じもあるが、リリーフの層は確実に厚くしたい。

ドラフト候補は

主軸を打てるようになりそうな選手は、今のところはパナソニックの片山勢三選手、国際武道大の勝俣翔貴選手が候補となる。特に強打のサードでは勝俣選手を獲得できれば、福田・高橋周選手と争える選手になりそう。また近大の中川智裕選手も大型内野手で、京田・根尾とは違ったタイプとなりそう。そして地元というキーワードで行くと、東邦の石川昂弥選手と熊田任洋選手は候補に入ってきそうで、準地元として駿河総合の紅林弘太郎選手、

外野手では近大の谷川刀麻選手、東洋大の佐藤都志也選手が打撃も肩もある選手として注目される。佐藤選手は捕手としても注目されており、欲しい選手の一人だろう。他には、国際武道大の豊田寛選手は小笠原投手と東海大相模の優勝メンバー、他には足のある選手では柳町達選手、強打なら早稲田大の加藤雅樹選手、亜細亜大・山本卓弥選手に期待されるが、すぐに1軍で活躍するレベルでないと判断した時には、与田監督もまだ1年目という事で可能性のある高校生にシフトしそう。そうなると、履正社の井上広大選手や山梨学院の野村健太選手、花咲徳栄の橋本吏功選手あたりは見ていそうで、酒田南の伊藤海斗選手も強打者として注目できる。

捕手は大学生が当たり年で前述の東洋大・佐藤選手の他、慶応大・郡司裕也選手、東海大・海野隆司選手、立教大・藤野隼大選手、富士大・下地滉太選手、早稲田大・小藤翼選手などから確実に一人は指名したい。また、智弁和歌山の東妻純平選手、近江の有馬諒選手、星稜の山瀬慎之助選手、日大山形の渡部雅也選手などの高校生も獲得し、石橋選手と競わせたい。

ただしドラフト1位指名は最も優先されるのは、今年のドラフト候補の状況からすると投手という事になりそう。奥川恭伸投手、佐々木朗希投手、及川雅貴投手、西純矢投手の高校BIG4や明治大・森下暢仁投手、JR東日本の太田龍投手が挙げられるが、準地元という事で奥川投手に、また横浜高校との縁があり、左のエース候補でもある及川投手が挙げられるが、大谷2世の佐々木投手や変化球も多彩の西投手も十分魅力がある。柳投手の後輩となる森下投手の可能性も考えられるが、根尾選手の抽選を当てた事で強気にいくことが予想される。

その他の投手ではJFE西日本の河野竜生投手の他、地元出身の東海理化・立野和明投手は150キロの速球を投げる投手で、勝野投手以上の評価を受ける。準地元の西濃運輸・小久保気投手はリリーフとしても期待できそうで、ヤマハの水野匡貴投手、トヨタ自動車の葛川知哉投手、嘉陽宗一郎投手も候補に入ってくるか。リリーフでは東北福祉大の津森宥紀投手がリリーフエースになりそうな投手だが、上位でなければ獲得できなさそうだ。

高校生では菰野の岡林勇希投手や津田学園の前佑囲斗投手が地元の期待の星、他にも履正社・清水大成投手、丹生の玉村昇悟投手、興南の宮城大弥投手や、木更津総合・根本 太一投手、日大三・井上 広輝投手、広沢 優投手、英明の黒河竜司投手なども候補になる。

ドラフト1,2位予想

  1位 2位
パターン1 奥川恭伸 佐藤都志也
パターン2 及川雅貴 立野和明
パターン3 森下暢仁 勝俣翔貴

中日ドラゴンズのドラフト会議
2019年のドラフト候補


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