センバツ高校野球大会、報徳学園vs常葉菊川の試合では、プロ注目の乾陽平投手が登板した。
乾投手は前田健太投手のようなフォームから低めに伸びるストレートを投げ続け、最速は142km/h、だいたい130km後半のストレートで7回まで2安打6奪三振と好投を続けた。しかし8回、四死球と2本のヒットで逆転を許してしまう。結局9回を4安打8奪三振も4失点という内容だった。
最速146km/hで昨秋は140km/hのストレート中心だったが、この日は少し勢いが無かった。それでも回転の良いストレートが低めに決まり、ほとんどがストレートでピンチもストレート勝負、その球を打たれた。
それでもプロのスカウトの評価は高く、阪神・熊野スカウトは「ボールの回転がものすごくいい」と話すと、中日・中田スカウト部長も「普通の選手にない体の柔らかさ」と、素質を評価していた。
フォームの安定しており、大きなカーブもタイミングを外す良い球だった。ストレートの球速がもう少し伸びれば、プロでも十分活躍できる安定感がある。夏に結果を残すピッチングを見せて欲しい。
最速146キロ右腕・乾陽平を中心に、攻守に堅実な野球で上位進出を狙いながらの初戦敗退。今秋のドラフト候補は「力不足でした。自分を信じていったが、もっとコンビネーションを使っていけば…。焦りがあった」と、うなだれた。2―1と勝ち越した直後の8回だ。29球全てストレートで攻め、2死満塁を招くと、左中間へ逆転3点適時二塁打を浴びた。
乾は昨秋の近畿大会準決勝で、春夏連覇した大阪桐蔭を1安打完封(7回コールド)し、プロからの評価を上昇させた。しかし、勝負どころで踏ん張り切れず、名門の春は一昨年に続く初戦敗退。強気なエースは「ピンチでも抑えられるよう、練習して夏に戻ってきたい」と涙は見せなかった。
最速146キロ右腕・乾陽平を中心に、攻守に堅実な野球で上位進出を狙いながらの初戦敗退。今秋のドラフト候補は「力不足でした。自分を信じていったが、もっとコンビネーションを使っていけば…。焦りがあった」と、うなだれた。2―1と勝ち越した直後の8回だ。29球全てストレートで攻め、2死満塁を招くと、左中間へ逆転3点適時二塁打を浴びた。
乾は昨秋の近畿大会準決勝で、春夏連覇した大阪桐蔭を1安打完封(7回コールド)し、プロからの評価を上昇させた。しかし、勝負どころで踏ん張り切れず、名門の春は一昨年に続く初戦敗退。強気なエースは「ピンチでも抑えられるよう、練習して夏に戻ってきたい」と涙は見せなかった。
乾は「勝ち越して焦りがあった。力不足」と自らを責めた。勝負どころの直球勝負が裏目に出た。1点リードの四回、1死二塁から遠藤に左前適時打。勝ち越した直後の八回も、満塁で遠藤の打球が遊撃手・岸田のグラブをかすめ外野へ。走者一掃の二塁打となった。いずれの打席も全球ストレート。「秋はまっすぐで押せたので、今日も悔いが残らないよう直球で勝負した」と説明した。
昨秋の近畿大会で、大阪桐蔭に直球で内角攻めを貫き7回1安打完封。強打を抑えた自信が、甲子園で足かせになった。永田裕治監督(49)も「変化球を交ぜろと捕手に言ったが…」と悔やんだ。
それでもプロの評価は高い。阪神・熊野スカウトは「ボールの回転がものすごくいい」。中日・中田スカウト部長も「普通の選手にない体の柔らかさ」と言う。バレーボール一家に生まれた乾は幼少時バレーや水泳にも親しんだ。しなるような体の柔軟性はここで培われ、球のキレを生んだ。
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