敦賀気比、山田誠也選手、喜多亮太選手がホームラン、岸本淳希投手も6回無失点

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 高校野球センバツ大会、準々決勝の敦賀気比vs聖光学院の試合では、敦賀気比の3番・山田誠也選手が2本塁打を記録、喜多亮太選手も続いて2者連続本塁打など9点をうばって大勝した。

 3番・山田誠也選手は3回に2ランホームランを放つと、7回は先頭打者でホームラン、レフトスタンドの中段に飛び込む特大弾だった。また続く4番・喜多亮太選手は変化球をすくってレフトポール際にホームランを放った。プロのスカウトから注目された捕手が大きなアピールをした。

 投げては岸本淳希投手が4試合目となるが、6回を4安打3奪三振で無失点、さすがにこれまでの試合のように三振を奪う力のピッチングは無かったが、スライダーを打たせて取った。

 聖光学院は2年生エース・石井成投手が力尽き、6回0/3で11安打8失点だった。またプロ注目の園部聡選手は、8回に2点タイムリー2ベースヒットを放ち意地を見せた。

 甲子園は終盤戦になると、投手は連投で疲労し打者の活躍が目立つようになる。それでも山田選手の軸のある打撃は見事だった。大差はついたものの4校の戦いは素晴らしかった。

 敦賀気比の3番・山田が、史上18人目の1試合2本塁打をマークした。まずは3回2死二塁。2ストライクと追い込まれながら3球目の外寄りのチェンジアップを中堅左に運んだ。「当たってくれて良かったです。完璧でした」。7回には真ん中高めの直球を豪快に左翼席中段へ。「1試合2本は初めてです。でも、ホームランよりチームに貢献できたことの方がうれしい」。続く喜多も左翼ポール際に2者連続となる本塁打を放つなど、山田の2発がチームを勢いに乗せた。

 

 初戦の沖縄尚学戦と3回戦の盛岡大付(岩手)戦はともに無安打。初戦から全試合応援を続けているアルプス席の父・義之さん(41)からはメールで「オレは信じている。お前も自分を信じ、今までグラウンドでやってきたことを出せるように頑張れ!」と熱いメッセージが届いていたが、その父の期待に応えた。

 6点をリードした7回先頭の打席だった。敦賀気比の3番・山田が、1ボールから石井成の直球をジャストミートした。ド派手なフルスイングにはじかれた打球は、左翼席中段まで届いた。3回2死二塁から運んだ今大会1号の中越え2ランに続き、高校通算15本目となる2号ソロ。1試合2発は、巨人などで活躍した憧れの清原和博氏、中田翔(日本ハム)らと並んでセンバツ最多。史上18人目の快挙だった。

 

 ようやく目覚めた主砲は「ダイヤモンドを回る時、歓声が気持ちよかった」と振り返った。この一戦までの3試合、10打数2安打と不振にあえいでいた。28日の盛岡大付(岩手)との3回戦も4タコと、開幕戦から力投を続けるエース・岸本淳希の完封劇に救われていた。

 

 「岸本があれだけ投げ抜いているのに…」。その日から、宿舎でティー打撃を200本こなすことが日課になった。東哲平監督(32)からは「スイングが小さくなっている。トップを上げて振り抜け」と指摘され、悪い結果を恐れ、こぢんまりとしたスイングになっていた自分に気が付いた。普段から清原氏の打撃フォームを意識するスラッガーは「開き直って思いっきり振ることだけを意識しました」。この一戦でやっと、昨秋の福井大会で打率7割7分8厘を記録した実力と笑顔の両方を取り戻した。


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