2024年以来の甲子園出場を目指す霞ケ浦が、春夏通算14回出場を誇る古豪・水戸商を5―1で下し、甲子園出場に王手をかけた。7回途中から救援登板した最速147キロ右腕・稲山幸汰投手(3年)が、2回1/3を1安打4奪三振無失点と好リリーフでリードを守り切り、チームを決勝へ導いた。今大会に大きくブレークしている右腕だが、高校で野球をやりきって終える事を考えているという右腕が、甲子園に出場して気持ちが変わるか。
3年生投手コンビが試合を支配、火消しの4奪三振
春夏通算14回の甲子園出場を誇る古豪・水戸商と対戦した霞ケ浦は、先発の小林将大投手(3年)が6回2/3を1失点と好投してゲームメイクすると、8安打を許しながらも粘りの投球で8三振を奪った。4回戦と準々決勝を完投してきたエース・稲山幸汰投手の負担を軽減する素晴らしい投球だった。
7回途中、水戸商に1点を返されてリードが1点に迫られた2死一塁の場面で、稲山幸汰投手が救援のマウンドに上がった。準々決勝の鹿島学園戦、4回戦の下妻二戦と完投勝利を挙げてきた右腕にとっては久しぶりの中継ぎ起用だったが、「思うところにボールを投げられた。いつもの投球が出来た」(スポーツ報知)と涼しげだった。
相手に傾きかけた流れの中でも、稲山投手は「相手の雰囲気になっていたけど、自分が(マウンドに)上がったからには絶対に点数はやらない」(スポーツ報知)と、ピンチの打者を空振り三振で切り抜けた。結局2回1/3を1安打4奪三振無失点に封じ、反撃を許さず危なげなく決勝へ駒を進めた。
「甲子園に行ったら考えが変わるかも」、進路巡る胸中
最速147キロ右腕としてチームを引っ張る稲山投手だが、高校卒業後も野球を続けるかどうかは悩んでいるという。「(野球を辞める)思いでいました。自分の中で(夏で)やり切って終わろうかなと」(スポーツ報知)と話し、高校で野球を卒業する胸の内を打ち明けた。
しかし、高橋祐二監督は「記者の皆さん『145キロを投げて、大学で野球やらないピッチャーはいない』って言ってください」(スポーツ報知)と苦笑いする。聖地への切符を目前にした稲山投手は「甲子園に行ったら(気持ちが)変わる可能性もある」(スポーツ報知)と笑顔を見せた。
決勝は常総学院戦、聖地まであと一歩
決勝は25日、常総学院とぶつかる。主将の村上聖内野手(3年)は「常総学院に決勝で勝ったことはない。倒して甲子園に行きたい」(日刊スポーツ)と意気込んだ。
稲山投手も「目の前に集中する。自分が抑える。マウンドに上がったら、みんなに大丈夫と思わせられる投球ができれば」(スポーツ報知)と自信たっぷりに拳を握った。最速147キロ右腕が聖地への扉をこじ開け、そして自らの進路にどんな決断を下すのか注目される。
もちろんこれだけの能力を持ち、活躍を見せた投手に野球を続けて欲しいが、大事なのは自分の気持ちとなる。自らが続けたいと思えるようになって初めて大学で成長を遂げられると思う。その気持ちが湧き上がることを祈るしか無い。
【稲山 幸汰】 プロフィール
- 氏名:稲山幸汰(いなやま こうた)
- 所属:霞ケ浦高校(3年)
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速147キロを誇る本格派右腕。今夏の茨城大会では4回戦の下妻二戦、準々決勝の鹿島学園戦で完投勝利を挙げ、準決勝の水戸商戦では7回途中から救援登板し、2回1/3を1安打4奪三振無失点と好リリーフを見せた。エースとしてチームを2024年以来の甲子園出場へ導くことが期待される。









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