全国高校野球選手権愛知大会準々決勝が7月23日、岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われ、愛工大名電が豊川高を7-0の7回コールドで下し、2年連続の4強入りを決めた。今大会初先発を託された2年生左腕・口田愛翔投手が7回5安打無失点で豊川高打線を完封。自己最速を1キロ更新する144キロをマークし、走者を背負いながらも動じない堂々の投球でチームを準決勝へ導いた。
走者を背負っても動じず、7回5安打無失点の完封劇
2年生が堂々の投球を見せた。口田愛翔投手は1回、味方の失策で先頭打者を出したものの落ち着きは変わらず、6回まで毎回走者を背負いながらも、内角を強気に攻め込んで無失点で切り抜けた。
2回には自己最速の144キロをマーク。「バックネットに出ていて『おっ』となりました」(中日スポーツ)と、気迫の投球とは対照的にベンチへ戻ると無邪気に笑った。完封を果たすと「周りのみんなに『愛翔ならいける』と声をかけてもらった。自分もバックを信じて思い切って投げることができました」(日刊スポーツ)と充実の汗をぬぐった。
打線も左腕を強力に援護した。初回1死満塁から柳生望来選手の中前適時打などで4点を先制。2回にも無死満塁の好機から久保勝悟選手の適時打、さらに2死満塁から角魁斗選手の押し出し四球で加点し、序盤で試合の主導権を握った。
けがを乗り越えて、姉と迎える最高の夏へ
昨夏は1年生ながら初戦で先発し、打者としても本塁打を放つ衝撃のデビューを飾った口田投手だが、昨秋以降はけがに悩まされてきた。今春は県大会直前に左脚の肉離れで離脱。「落ち込んだけど、夏に向けて頑張ろう」と気持ちを切り替え、この夏に備えてきた。
この日、マウンド上の左腕を誰よりも近くで支えたのが、選手兼マネジャーを務める姉の美羽さん(3年)だった。愛工大名電史上初の選手兼マネジャーで、この日は試合前ノックのボール出しを行い、記録員としてベンチ入り。スコアを書きながら一球ずつ声をかけた。「愛翔はいつも通り、淡々と投げていてすごかった」(中日スポーツ)と誇らしげに笑い、弟も「一番、自分を知っている人がいてくれて安心する」(中日スポーツ)と感謝した。姉の姿に倉野監督は「勝利の女神の応援のおかげかな」と目を細めた。
「メンバーに選ばれた以上、3年生をしっかり支えていきたい」と口田投手。準決勝と決勝はバンテリンドームナゴヤで行われ、甲子園まではあと2勝。姉、そして3年生との最高の夏へ、2年生左腕がチームを押し上げる。来夏に向け、ドラフト候補としても存在感を高めていきたい。
【口田 愛翔】 プロフィール
- 氏名:口田愛翔(くちた まなと)
- 所属:愛工大名電高校(2年)
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:インコースを強気に攻める投球が持ち味の2年生左腕。昨夏は初戦で先発し、打者としても本塁打を放つ衝撃のデビューを飾ったが、昨秋以降はけがに悩まされ、今春は左脚の肉離れで離脱した。2026年7月23日の全国高校野球選手権愛知大会準々決勝・豊川高戦では今大会初先発で7回5安打無失点の完封を果たし、自己最速を1キロ更新する144キロをマーク。選手兼マネジャーを務める姉とともに、甲子園出場を目指す。










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