東都大学リーグでは今日から優勝を決める対戦の亜細亜大ｖｓ国学院大の最終カード、そして5位6位を決める中央大と青山学院大のプレーオフが行われる。亜細亜大は優勝に向けてサードを守る藤岡裕大選手が登板する可能性もあるようだ。
149km/hの速球も注目の藤岡裕大投手
藤岡裕大選手は177cmの3年生の内野手で大学ではサードとして1年生から活躍を見せ、来年はドラフト候補として注目される選手だ。しかし岡山理大付高校では最速149km/hの速球を投げる投手としても注目されていた。
亜細亜大は今季、エースの山崎康晃投手と2番手・花城直投手を考えていたが、花城直投手が難病の黄色靱帯骨化症となり離脱、投手陣は毎年素晴らしい素材が入部し、4年生の151km/h右腕・薮田和樹投手や2年生で昨年も活躍を見せた諏訪洸投手など他大学から見ればうらやましい程なのだが、東都リーグを戦う上で代わりとなる投手がいないようだ。
そこで生田監督は「緊急時に備えて」とサードを守る藤岡裕大投手にも投手としての準備をさせている。ブルペンで投球をした藤岡投手は「高校以来の投球でしたが大丈夫でした」と話しいつでも臨める状態のようだ。そして同学年で一番つらい思いをしている花城選手に対し「優勝して花城にいい報告をしたい」と話した。
藤岡選手はサードとして1年時から活躍し今季も打率.313（リーグ10位）を記録している。内野手として打者としての素質を評価されているが、登板してすごい球を投げたら投手としての可能性も出てくるかもしれない。
入れ替え戦を逃れたい
またこの日は、青山学院大ｖｓ中央大の5位6位決定となるプレーオフも行われる。岡野祐一郎投手など投手が好投しながらも打線が点を奪えない青山学院大と、エース島袋洋奨投手の絶不調で投手の柱が不在となっている中央大の対戦となった。
2部では立正大が東洋大や日本大、国士舘大といった強豪との混戦を制して入れ替え戦で待ち受けている。どちらのチームも入れ替え戦は逃れたいだろう。
「球が速いし、打者１人だけでも抑えてくれたら」。藤岡は岡山理大付時代は内野手兼投手。最速１４９キロでプロも注目した本格派右腕だった。１７日から大学で初の投球練習を始め「最初は無理だと思ったが意外と投げられた。優勝して花城にいい報告をしたい」と意気込んだ。
コメント