11月に開幕する社会人野球の日本選手権に向け、ENEOSはこの日、青山学院大、桐蔭横浜大と練習試合を行い、DeNAドラフト1位の度会隆輝選手を始め、東北楽天ドラフト1位の古謝樹投手、広島ドラフト1位の常広羽也斗投手、阪神ドラフト1位の下村海翔投手が、ENEOSとどろきグラウンドに集まった。また古謝投手は同じチームとなる東北楽天の中島大輔選手と言葉をかわした。
度会vs古謝
ドラフト会議の後は「あの夜は横になったけど、ほとんど眠れませんでした。次の日、会社の社長にあいさつに行った後、普通に練習しました。疲れているのか分からない」と、あまり寝ていないという度会選手、この日の1試合目となる青山学院大戦では9回に代打で登場すると、レフト前にいきなりヒットを放ち力を見せた。青山学院大は常広投手、下村投手のドラフト1位コンビは登板しなかった。
そして2試合目はENEOSvs桐蔭横浜大、この試合には度会選手は5番ライトで出場し、東北楽天の古謝投手との対戦となった。最初の対戦はセカンドゴロだったが、第2打席では左投手を相手にレフト前ヒットを打ち、第3打席は大きな当たりのセンターフライ、ドラフト1位対決は3打数1安打だった。度会選手は「いい投手から打てました。古謝投手は球が強かったし、一つ一つの球の精度も高かった」と話した。
古謝投手はリーグ最終週で39度以上の熱がでて登板を回避して以来の、そしてドラフト会議で1位指名後初の投球となり、「病み上がりでの1発目が強豪のENEOSで、九回を投げているような感じで最初から呼吸が苦しくて、ぜん息みたいだったけど、6回投げられた」と6回4安打3奪三振、6四死球も1失点に抑える投球を見せた。
度会選手との対戦については、「度会はオーラがあって、1打席目は抑えたけど、次に目の覚めるようなヒットを打たれた。でも3打席目は、指のかかりがよくてとれた。特別な思いはなかったし、思った以上に勝負できるんだなと思った」と話した。
古謝投手は侍ジャパン大学代表でともに戦い、ともにドラフト1位指名を受けた常広投手、下村投手、また東北楽天に6位で指名された中島大輔選手とグラウンドで再会し、「下村とは前日にダブルヘッダーだから会えたら会おうといっていた」といい「おめでとうと、またご飯に行こう」と言葉を交わした。常広投手とはタイミングが合わず会話こそなかったが「手を振っていたので振り返した」とし、東北楽天でチームメイトになる中島選手とは「同じチームなのでよろしくと言った」と話した。
ENEOSは日本選手権、青山学院大は明治神宮大会、そして桐蔭横浜大も11月に関東地区大学野球選手権とそれぞれが現在のチームでの集大成となる試合が待っている。ドラフト会議という人生を決めるイベントを終えた度会選手は、「すごいいいピッチャーからライト前打てた。今日は5打数2安打だったけど、内容的には悪くないし、ヒットも2本出ているので。ずっとドラフトの時は緊張とかあったので力んでいる部分もあったけど、その中でもう一つリラックスできた」と話し、それぞれがリラックスした状態で戦えると思う。
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