東京六大学では優勝をかけた早慶戦3回戦が行われ、慶応大が5−3で勝利し完全優勝を遂げた。福岡ソフトバンクにドラフト3位で指名された廣瀬隆太選手が、リーグ通算20本目のホームランを放った。
完璧な当たり
3回ノーアウト1塁の場面で打席立ったのは、26日のドラフト会議で福岡ソフトバンクに指名された廣瀬隆太選手だ。早稲田大・加藤投手の初球の131キロの真ん中低めのストレートを完璧に捉えると、打球はレフトスタンドに一直線に伸びていった。「1試合に1球来るか来ないかの甘い球だった」と話した。
慶応大がこれで2点を先制し、試合を有利に運んだ。6回に1点を奪われたものの、7回表に3点を奪い、9回までに5−3で勝利し優勝した。早慶戦の3回戦で優勝を決めるホームランに、廣瀬選手は「一番記憶に残るホームランになりました」と話した。
ドラフト会議では内野手として明治大の上田希由翔投手とともに注目され、ホームランバッターなら廣瀬選手と評価されていた。上田選手が千葉ロッテの1位で指名されると、廣瀬選手も福岡ソフトバンクの3位で指名を受けた。この日は担当した福岡ソフトバンクの松本スカウトが視察し、「完璧な当たり。いいものを見させてもらった。フリー打撃から調子がいいと思って見ていた。外野手が一歩も動かないホームランは、長距離砲としての魅力」と評価した。
今季はリーグ記録の23本塁打超えも期待されたが、2本塁打で通算20本で終わった。しかし、堀井監督は「キャプテンとしての重圧とかもあったと思う。こちらは背中を押すしかなかった。見事に自分で乗り越えてくれました」と主将としてのプレッシャーもあったと話し、個人記録で23本塁打達成はならなかったものの、主将として東京六大学の優勝を達成したことを絶賛した。
このあとは明治神宮大会、そしてプロの世界に入る。リーグ通算20号は阪神岡田監督の記録と並び、「偉大な方と肩を並べられて光栄です。岡田監督くらいの活躍を目指して頑張りたい」と話した。
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