188cm右腕・奈良大付の新城楓雅投手が144キロで完投も惜敗、DeNAスカウト「阪神・才木投手のようになる」

2026年ドラフトニュース高校野球ドラフトニュース横浜DeNAドラフトニュース

秋季高校野球奈良大会の準々決勝が行われ、来秋のドラフト候補として注目される奈良大付の188cm右腕・新城楓雅投手が天理を相手に8回3失点(自責1)の力投を見せたが、チームは1-3で敗れ、来春のセンバツ出場は絶望的となった。それでも、視察したNPB5球団のスカウトの前で最速144キロを計測するなど、その将来性の高さを存分にアピールした。

スポンサーリンク

8回3失点(自責1)の力投も、天理に及ばず

プロ注目の2年生右腕・新城楓雅投手が、ライバル天理を相手に投げ合った。初回に味方の援護で先制したものの、3回に3安打とエラーが絡み3失点、逆転を許してしまう。しかし、4回以降に立ち直りを見せると、追加点を許さない粘りの投球を披露。8回を投げ抜き7安打6奪三振と力投し、8回7安打6奪三振3失点に抑えた。

しかし打線は天理高校の144キロ右腕・長尾亮大投手に1点に抑えられ、センバツ出場が遠のく負けとなった。「チームが打てないというより自分が打たれてしまった。次はリベンジできるように」と唇を噛んだ。

DeNAスカウトは阪神・才木になぞらえ高評価

バックネット裏には、来年の注目の逸材を見ようと5球団のスカウトが集結し、敗れはしたものの、そのポテンシャルを高く評価した。

横浜DeNA・藤田スカウト:「素材はいいんで、これからが楽しみですよね。もう少し目線の上がるようなカーブが投げられたら、阪神の才木投手のようになれる」

目標は「支配下でプロに」冬での成長誓う

来春のセンバツ出場は絶望的となったが、新城投手の視線はすでに先を見据えている。「高卒でプロになりたいです。支配下で入りたい」と明確な目標を口にし、「まだまだ細いのでご飯を食べてごつくなりたい」と、この冬での肉体改造を課題に挙げた。田中一訓監督も「もう少し体が横にがちっとついてほしい。がちっときたら、もっと面白くなる。まだまだですけど、伸びしろはあると思います」と、その成長に大きな期待を寄せた。

長身ながら腕の振りが柔らかく、しなやかさも持つ右腕。体重は80kgと身長に比べると軽いが、下半身もお尻も大きく安定しているように見える。体重が85kgくらいになり、球速が150キロ近くになれば、織田翔希投手や丹羽涼介投手などの150キロ右腕投手達に肩を並べてきそうだ。

奈良大付は夏の奈良大会準決勝でも天理と対戦しており、その試合でも4−6で敗れて夏の甲子園出場に届かなかった。この日も敗れ、2度に渡って甲子園出場を閉ざされている。来年夏はラストチャンスとなる。夏の天理戦に1イニングを投げ、この日は8回で完投した新城投手の成長が勝利には欠かせない。3度目の正直に向かって長い冬に大きく成長し、夏は天理に勝って甲子園に出場し、来秋のドラフト会議に向かう1年にしたい。

新城 楓雅 プロフィール

  • 氏名:新城 楓雅(しんじょう ふうが)
  • 所属:奈良大学附属高校 2年
  • 出身:大阪府大東市
  • ポジション:投手
  • 投打:右投右打
  • 身長・体重:188cm・80kg
  • 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。最速145キロの長身右腕。天理戦で8回3失点完投、最速144キロを計測した。高いポテンシャルにプロのスカウトも注目している。
2026年度-高校生のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
【高校野球】天理・長尾亮大の完投劇で4強入り プロ注目の奈良大付右腕・新城に投げ勝った - スポーツ報知
奈良は準々決勝2試合が行われ、天理が奈良大付に3―1と逆転勝ちし、4強入りした。エース右腕・長尾亮大(2年)が5安打1失点完投。近畿大会出場に王手をかけた。
奈良大付の最速145キロ、身長188センチ2年生右腕にプロ5球団集結「阪神才木投手のよう」 - 高校野球 : 日刊スポーツ
奈良大付の最速145キロの長身右腕、新城楓雅投手(2年)にNPB5球団が集まり、注目を感じさせた。新城は天理との準々決勝に先発。1点リードの3回に3安打に失策… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
天理が近畿大会出場へ王手 OB達孝太の初完封励みに長尾亮大1失点完投勝利「粘り強く投げ切れた」 - 高校野球 : 日刊スポーツ
3季連続の甲子園出場を目指す天理が最速145キロのプロ注目右腕、新城楓雅投手(2年)要する奈良大付に逆転勝ちし、近畿大会出場にあと1勝とした。先発でエースの最… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
プロ注目右腕の新城楓雅擁する奈良大付、天理に敗れて来春センバツ絶望的に - 高校野球 : 日刊スポーツ
プロ注目右腕の新城楓雅投手(2年)を擁する奈良大付が天理に敗れて、奈良8強止まり。来春センバツ出場が絶望的となった。初回に兼平大馳外野手(2年)が三塁打を放ち… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント