【大学野球】慶大の渡辺和大投手が防御率0.00で最優秀投手賞、決勝登板なく準V「何もできない自分に無力さを感じた」

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全日本大学野球選手権は14日、神宮球場で決勝が行われ、東京六大学の慶応義塾大が1-2で関西学生リーグの関西大に敗れた。慶大のエース・渡辺和大投手(4年=高松商)は、準決勝の東北福祉大戦で大会タイ記録の8連続奪三振をマーク、15奪三振を記録するなど大会を通じて好投し、最優秀投手賞に選ばれた。それでも頂点に届かず、「何もできない自分にただ無力さを感じました」と悔しさをかみしめた。

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防御率0・00、大会タイ記録の8連続奪三振

渡辺和大投手は今大会、計13回1/3を投げて自責点ゼロ、防御率0.00という圧巻の投球を残した。特に準決勝の東北福祉大戦では8連続奪三振をマークし、大会記録に並んだ。東京六大学を代表する慶大のエースとしての力を全国に完全に見せつけ、チームを決勝の舞台へと押し上げる原動力となった。

5月30日の東京六大学早慶戦では3試合とも登板し1回戦と3回戦に先発して優勝を決めた。選手権では6月10日の函館大戦、前日13日の東北福祉大戦までの間に、2週間強の間に5試合に登板し、計29イニング、450球を投げ抜いてきた。

前日の登板ではさすがに終盤に疲労の色を見せていた。それでも渡辺投手は「いつでも投げる準備はできていた」と、エースとしての責任を最後まで全うするつもりだった。

決勝はベンチで肩を作るも登板機会なし

しかし、1点を争う決勝の展開の中で、渡辺投手にマウンドへ上がる機会は訪れなかった。試合途中にはブルペンで肩を作る場面もあった。「同点か勝ち越し、1点ビハインドでもいく可能性はあるなと思いました。いつでも行けるように作っていました」と話す。しかし、その状況になることなく試合が終わり、最後まで投げることは無かった。

相手のエースで同じ4年生左腕の米沢友翔投手(4年=金沢)は、4試合に先発して3勝を挙げ、最高殊勲選手賞に輝いた。しかもこの日は、前日に38度を越す熱があっての登板だった。その姿を見つめながら、渡辺投手は無念さをにじませた。「昨日投げたとはいえ、関大の米沢くんは今日も投げている。僕は実際投げていないので、そこでチームが負けてしまったら、僕は何もできなくて無力さを感じている。もっと2連投とか関係なく、投げられたら良かったと思います」(スポーツ報知)と語った。

そして、大学生左腕としてライバルとなる米沢友翔投手については「試合を支配する能力、先発としての責任を果たす能力というのが、非常に優れているなと思いました」と話し、敬意を口にした。

「凡事徹底」に差、課題は変化球の精度

勝敗を分けた要因について、渡辺投手は冷静に振り返った。「凡事徹底というか、打撃でいうと送りバントだったりとか大事なところ。ピッチャーであれば、先頭バッターに全力をかけきれていたかとか。関大さんのピッチャー陣は、どんな打順でも全力でという感じもありましたし、そういうところは少し差は出たのかなと思います」(スポーツ報知)と分析した。

慶大の堀井哲也監督は「気迫と気迫のぶつかり合いで、今日は関大投手陣に軍配が上がったということだと思います。そこは素直に認めて、今後の成長に生かしていきたい」(日刊スポーツ)と総括した。

自身の今春の投球を総括し、渡辺投手は次なる目標を見据える。「課題を挙げるならば変化球。落ちる球のコントロール、精度を突き詰められるかなと思います」(スポーツ報知)と話した。これから、20日に始まる侍ジャパン大学日本代表選考合宿や国際大会でも投げることになると思う。「自分の良いところをアピールしたい」と話す渡辺投手は、全国屈指の選手たちと交流して更に成長のきっかけを掴むことだろう。ドラフト候補としても常に注目される夏になりそうだ。

【渡辺 和大】 プロフィール

  • 氏名: 渡辺和大(わたなべ・かずひろ)
  • 所属: 慶應義塾大学(4年)
  • 出身: 高松商
  • ポジション: 投手
  • 主な特徴や実績: 左腕エースとして慶大の準優勝を支えた。第75回全日本大学野球選手権記念大会では計13回3分の1を投げて自責点ゼロ、防御率0・00をマークし最優秀投手賞を受賞。準決勝の東北福祉大戦では大会タイ記録の8連続奪三振を奪った。5月30日からの大会期間に5試合で計29イニング、450球を投げ抜くフル回転で、20日からの侍ジャパン大学日本代表選考合宿でのアピールが期待される。
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yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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