2017年ドラフト10大ニュース

2017年ドラフトニュース

2017年のドラフト関連の10大ニュースを勝手に決定いたします。今年も1年間ありがとうございました。また来年もドラフトが盛り上がりますように!

第10位 東大・宮台康平投手がドラフト7位指名

今年のドラフトは、東大・宮台康平投手が話題となりました。司法やキャリアの卵が揃う東大の法学部から初のドラフト指名選手となり、また東大初の150キロ記録投手、そしてリーグ戦では4年間で6勝を挙げました。また最後のシーズンには法政大の初戦で先発し完投勝利すると、2回戦は別の投手が継投し、勝ち点を奪って早稲田大と並び5位となりました。

1年生の時から個人的に注目していた宮台投手、昨年の段階ではもっと上で指名の可能性もありましたが、故障の影響と、京都大からドラフト2位でプロ入りした田中英祐投手が苦労し今年戦力外になった事もあったか最終的には北海道日本ハムの7位指名となりました。それでもフォームが固まってくれば、150キロを記録した左腕投手の実力を見せてくれるでしょう。

第9位 JR東日本・田嶋大樹投手が連投連投

今年の社会人投手は、シーズン初めから終わりまでJR東日本の田嶋大樹投手がトップを走り続けました。ドラフト会議でもオリックスと西武が指名しオリックス入りが決定、社会人NO.1投手で締めました。

その田嶋投手ですが今年はとにかく投げまくった印象、都市対抗では東京地区の予選で5試合中4試合に先発すると、本選でも3試合全てに先発し2試合を完封しました。田嶋投手といえば佐野日大時代にセンバツ大会で一人で投げぬいてベスト4進出をしていますが、その後、肘や腰などの痛みを抱えた経歴があり、ヒヤヒヤもしていましたが今年は無事に投げ切りました。

第8位 安田選手は外れ1位で指名重複

今年のドラフトは東の清宮幸太郎、西の安田尚憲と言われ、清宮選手と共に安田選手も注目を集めました。各球団とも当然のように清宮、安田を1位候補に残しドラフト当日を迎えましたが、同じ左のファーストの選手という事で、清宮選手に7球団の指名が集まり、安田選手には指名がありませんでした。

しかし、清宮選手を外した6球団のうち、千葉ロッテ、阪神、福岡ソフトバンクの3球団が外れ1位で指名し、千葉ロッテが交渉権を獲得しました。また村上宗隆選手にも東京ヤクルトと巨人が指名重複しました。高校通算65本塁打の安田選手と清宮選手は同一リーグとなり、今度は北の清宮と東の安田になるのかわかりませんが、二人がどんな成長を見せるか非常に楽しみです。

第7位 独立リーグ躍進

今年のドラフト会議では独立リーグの選手が躍進しました。四国アイランドリーグプラスでは徳島インディゴソックスで独立リーグチャンピオンの優勝投手になった伊藤翔投手が、埼玉西武にドラフト3位で指名され、またBCリーグの石川ミリオンスターズからは、寺田光輝投手が横浜DeNAの6位指名、寺岡寛治投手が東北楽天の7位、沼田拓巳投手が東京ヤクルトの8位と、育成ドラフトではなく本ドラフトで同一チームから3人が指名されました。

BCリーグからは6人、四国ILからは2人、そしてベースボールファーストリーグの田中耀飛選手が東北楽天の5位で指名される快挙となりました。毎年独立リーグの存在感が増してきており、又吉投手を越えるドラフト1位指名選手の誕生も近々あるかもしれません。

第6位 北海の阪口皓亮投手が甲子園で圧巻投球

北海高校の阪口皓亮投手は、最後の夏の南北海道大会準決勝で先発するも2回1/3を投げて6安打3失点、決勝の東海大札幌戦でも先発して2回1/3を6安打5失点だった。しかし甲子園の初戦・神戸国際大付戦で先発すると、最速148キロの威力十分のストレートを見せ、フィールディングのすばらしさを見せた。

結果だけみれば3回2/3を投げて8安打4奪三振1失点なのだが、結果だけではわからない凄さを持った投手で、甲子園のピッチングに驚いた各球団は、大会後に北海道に練習を見に行ったという。そしてドラフト会議では3位指名を受け、高校生投手ではドラフト順位的に全体で4番目の指名となった。

昨年の夏の甲子園で作新学院の今井達也投手がブレーク、春までは登板も少なかった投手だったが、夏の甲子園で150キロの球を見せ、優勝で優勝を果たしてドラフト1位指名されたが、阪口投手も似たような経過だった。

第5位 中村奨成選手が夏の甲子園6本塁打

広陵の中村奨成選手が、清原和博選手の1大会5本塁打の記録を塗り替える6本塁打を記録した。確かに夏の甲子園大会は68本ものホームランが飛び出し、ホームランが出やすい大会だったとい得ると思う。しかし、中村選手の打撃には元西武の石毛宏典氏も、プロもお手本にすべき打撃フォームと絶賛した。

もともと評価の高い肩や足でも再三素晴らしいプレーを見せた。U18では木製バットに対応に苦労しどん底の状態になったものの、プロでも大いに盛り上げてくれる選手となりそうだ。

第4位 岩見雅紀選手が東京六大学歴代3位となる21本塁打

東京六大学では慶応大の岩見雅紀選手が、春のリーグ戦で5本、秋には5試合連続ホームランの新記録に、7本のホームランを放ち、東京六大学通算本塁打を21本とした。これは高橋由伸選手の23本、田淵幸一選手の22本に次ぐものだった。

ちなみに20本の岡田彰布選手、19本の荒川尭選手、18本の谷沢健一選手、広沢克己選手など、プロに入った選手はすべてドラフト1位指名だったが、岩見選手は2位での指名となった。

第3位 プロ志望しない選手が相次ぐ

今年は候補の少ない年と言われる中で、さらに注目選手がプロ志望をしないケースが目立った。

八戸工大一の古屋敷匠真や仙台の佐藤隼輔、木更津総合で関東NO.1左腕と評価された山下輝、日大三の金成麗生、前橋育英の皆川喬涼丸山和郁、関東第一の高橋晴、センバツ優勝エースの大阪桐蔭・徳山壮磨、センバツで注目された報徳学園の西垣雅矢、板野高校の150キロ右腕・森井絃斗、そして秀岳館の川端健斗や福岡大大濠の三浦銀二古賀悠斗のバッテリー、さらに盛岡大付の植田拓、作新学院の鈴木 萌斗智弁学園の太田英毅などもプロ志望届を出さなず、大学生でも法政大の熊谷拓也や富士大の小林遼、立正大の小畑尋規、桜美林大の大平達樹のプロ注目3捕手も、そして上武大の鳥巣誉議選手もプロ志望をしなかった。

もしプロ志望をしていたら、上位で指名された選手もいたかもしれない。

第2位 福岡ソフトバンク、3度の抽選を外す

ドラフト当日の1位指名では、福岡ソフトバンクは清宮幸太郎選手を指名するも7球団が指名競合となり、2015年の高橋純平投手、2016年の田中正義投手の抽選を当てていた工藤監督が抽選に挑むも、まず抽選を外した。続いて指名した安田尚憲選手には千葉ロッテと阪神が重複し、工藤監督はここでも抽選を外す。

そして次に指名した馬場皐輔投手も阪神と指名重複となり、工藤監督は3度目の抽選も外した。最終的に鶴岡東の吉住晴斗投手を指名し、この指名がドラフト会議の1位指名の中で最も盛り上がる事になったが、福岡ソフトバンクのテーブルは、王貞治会長の後輩を獲得できなかったという事や、3度の抽選を外したことから、重い雰囲気になっていた。

抽選ですし、最後のくじ引きの順番なので仕方ないのですが、ちょと可哀そうでした。

第1位 清宮幸太郎111本塁打、ドラフト1位で7球団が重複

今年が清宮の年となるのは2012年、清宮選手がリトルリーグの世界大会で活躍したときから言われていたのだが、高校野球で111本塁打という前人未到の記録を作る事までは予想できなかった。

早稲田実業高校も早稲田実中の清宮選手の入部を今か今かと待ち構え、そして今年も早稲田大学は清宮の入学を心待ちにしていたが、プロ志望を表明し高橋広監督はがっかりと落ち込んで早稲田大は秋にリーグ5位に沈む。それだけ期待され、その期待に応えてきた選手だった。

そして当然のようにドラフト会議では7球団が指名重複をした。野茂選手の8球団に次ぐ記録で、福留孝介選手に並ぶ高校生の指名重複記録となった。

北海道日本ハムは大谷翔平選手が抜ける来年に清宮選手が入団する。うまく引き継がれていくスターの系譜はなんなのだろうと思いたくなる。

来年からは清宮フィーバーも予想される。そして清宮選手は指名してくれた他の6球団にホームランであいさつをしてくれるだろう。

来年も良い年でありますように。

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