富山GRNサンダーバーズの大谷輝龍投手と松原快投手に中日などプロが注目している。大谷投手は157キロ、松原投手は156キロを記録する。
独立リーグから
大谷輝龍投手は9月19日の埼玉西武3軍との練習試合で6回に登板し、2安打を許したものの、全20球のうち変化球はフォークボールの1球のみ、ほぼストレート一本で3つのアウトを三振で奪った。「真っすぐ狙いの打者からもファウルや空振りを取れた。自分の球を投げれば通用する」と手応えを感じたという。
8月の阪神のファームとの試合で157キロを計測したが、この時はまだ腕の力で投げているような所があったが、これで自信をつけて更に成長したという。常時150キロを越を超す圧倒的なスピードボールに、元巨人のサンダーバーズ・吉岡監督も「球が手元から離れてから捕手までが短く感じる。1軍の投手の球ですよ」と話す。
プロのスカウトも注目しており、中日の音チーフスカウトも「急成長した投手。あのスピードは魅力」と評価した。フォームもパワーピッチではなくしなやかに腕を振り、制球もそれほど暴れない。課題は変化球と更に上を目指すための制球力だが、プロでも十分できる投手だと思う。
また、松原快投手もサイドの近いスリークォーターから156キロの速球を投げて注目される。こちらはスライダー、カットボール、シンカーなども投げ分ける投手で、今季はリリーフで30回以上を投げて防御率は0.89と安定している。
中日2軍などNPBとの試合にも6試合に登板し、9回を自責点0の2失点に抑え、「悪い時には悪いなりにどう踏ん張るか、引き出しが増えた」と自信を深めた。
今年は徳島インディゴソックスの椎葉剛投手も157キロを投げ、155キロの宮澤太成投手、154キロの白川恵翔投手など楽しみな投手が大勢いる。大谷投手も元々は社会人のチームで投げていたが、社会人野球で2年程度を投げ、ドラフトで指名されなかった投手が独立リーグに移ってプロ入りを目指す事も多くなり、プロ入りするなら社会人よりも独立リーグという雰囲気になりつつある。独立リーグからのNPBドラフトの指名が注目される。
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