二人の大谷翔平、北海道日本ハム入りへ!

高校野球ドラフトニュース 北海道日本ハムドラフトニュース 2012年ドラフトニュース

 北海道日本ハムが1位指名をした花巻東・大谷翔平選手、ドラフト前にメジャー挑戦を表明していたが、4度の交渉により北海道日本ハム入りが濃厚となった。

 12月3日に行われた交渉では北海道日本ハム側は栗山監督、山田GM、大渕スカウトディレクターが出席し、前回11月26日に説明した内容について大谷選手側が不安に思っていた2点について説明が行われた。1点目はメジャー表明から翻意することによる中傷についてで、父親の徹氏は「アメリカ挑戦を表明したときに地元の方々や佐々木監督から頑張って来いと背中を押されていた。」と話し、ドラフト指名後にまだ決断ができていないことについて「本人がすごく迷惑をかけたと」思っており、「バッシングや中傷が間接的に聞こえているし、踏み出せない」と説明した。中傷は花巻東や、同校の佐々木監督にまで及ぶ可能性があるようだ。

 これについてはメジャーを表明し、普通ならば多くの球団がそうしたようにその決断を尊重して指名回避するが北海道日本ハムはそれでも指名を行い、「指名した球団に責任がある」事を明確にした。栗山監督も「日本でプレーするのなら、全て自分が背負う。球団と自分が悪いと。」と話した。また栗山監督は「一番大切なのは大谷君の将来。周りも一番それを大切にしていると思う。」と本人の意思には周りは何も言う権利が無い事を強調した。

 2点目は二刀流について。二刀流というのは現在のプロ野球においてはピッチャーをしながら、登板しないときはバッターとして出場する選手はいない。起用法によっては毎日出場できる打者が優先されてしまうのではないか、という点だ。

 具体的にどのように起用するのかはわからないが、その点についても栗山監督から起用方法のイメージが伝えられると共に、栗山監督が「夢があるよね。今までそんな選手はいないのだから。投げない試合はDHで出ればお客さんも盛り上がるしね」と話したように、現在のプロ野球にいないタイプの選手としての夢が語られたようだ。

 また、投手としての大谷選手を尊重するように、ダルビッシュ投手がつけていた背番号11を提示、栗山監督は「チームを代表する投手としての背番号と考えている」としてエース番号をつけることで、投手がメインであることも示した。この説明を受けた大谷投手について「投手として評価していることがうれしかったみたい」と話した。栗山監督も「大谷が二人来る」という表現を使った。

 北海道日本ハムからは背番号のほかに、契約金1億円、年俸1500万円の最高条件もついに提示され、入団交渉は全てが行われて終わった。あとは大谷選手からの意思を受けるだけだが、まず昨日の大谷選手の雰囲気について、父親の徹氏は「入団にだいぶ前向きになったと思うが、もう一歩踏み切れない。応援してくれた人、監督、日本のプロ野球関係者にも迷惑をかけたことを気にしている。それが解消されれば早く回答したい。」と話し、また、「会って話をする中では明るく、笑顔も見えるようになった」と話した。

 山田GMも「だいぶ前向きになってきたという感じはします。」と話した。また大谷投手本人が「球団の方から自分の疑問点を解消していただき、感謝しています。周囲に迷惑をかけないよう、今週中には球団に伝えたいと思います」と球団広報を通じて発表した。今週、大谷選手の北海道日本ハム入りが発表される。高校初の160kmを記録した投手、通算56本塁打を放ったスラッガーが日本国内でプレーする!

 10月25日のドラフト強行指名から39日。「岩手のダルビッシュ」が、本家の古巣・日本ハムでプロ生活をスタートさせることが決定的になった。

 

 大谷はこの日、午後6時から両親とともに、栗山監督、山田GM、大渕スカウトディレクターと話し合いを行った。約40分の交渉を終えた父・徹さん(50)は「日本ハム入りにだいぶ前向きになっている。きょうの交渉の中でスッキリした部分がある。問題は解消されたと思っています」と、揺れに揺れた我が子の胸中を代弁した。

 

 指名直後、大谷は「(入団の可能性は)ゼロです」と明言。だが、球団側からの資料で高卒即メジャー挑戦のリスクを説明され、日本ハム入りに傾いた。大谷の心境の変化について、国内球団入りを希望していた徹さんは、「資料を作ってもらった辺りから徐々に。向こうで長くやるためには、どちらがいいのかということ」と説明した。

 

 前回を最終交渉と定めながら、決断に踏み切れなかったのは、「障害」が2つあったためだ。《1》周囲への配慮 花巻東や同校の佐々木洋監督(37)へ向けた中傷などがあり、メジャー挑戦を翻意すれば、指名を回避した国内他球団や、メジャー球団に迷惑をかける。そんな懸念があった。

 

 《2》「投打二刀流」 日本ハムの秘策だったが、徹さんによると本人は「打者としてスタートしたら、投手として使ってもらえないのではないか」と不安をもらしたという。

 

 〈1〉について栗山監督は「すべて球団と自分が背負う。プレーしやすい環境を作ってあげたい。18歳の夢のある若者が、大きく成長するように、みんなで応援してあげることが大事」と力説。〈2〉も指揮官が練習から試合での起用法まで明かした上で「打撃はすぐに使える。本人は投手もやりたいと。(投打で)2人入団したと思っている」と語った。

 

 ダルの背番号11も決め手になった。「投手として評価をしているんだというとき、(大谷が)一番うれしそうな表情だった」と栗山監督。山田GMは「ポスティングの話はしていない」としたが、エースナンバーは、メジャーの道に通じている。

 

 球団では、札幌Dで単独の入団会見を行うプランも浮上。高卒新人では、ダルビッシュ、中田に続く契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高条件も提示した。

 

 大谷は球団を通じて、「球団の方から自分の疑問点を解消していただき、感謝しています。周囲に迷惑をかけないよう、今週中には球団に伝えたいと思います」とコメント。指揮官に「いい返事を待ってます」と肩を叩かれ、表情を引き締めた。今週中にも「ハム大谷」が誕生する。

 大谷の入団が正式に決まれば、日本ハム・栗山監督は本格的に二刀流育成プランに乗り出す構えだ。この日の会見でも「もちろん両方やります。僕はできると思っている。俺の中では(投手大谷、打者大谷の)2人が入団してくると思っているので」と真剣な表情で言葉に力を込めた。

 

 高校通算56本塁打の打力は、パワーだけでなく柔らかさも兼ね備えた天性のもの。球団では早くから「打者としてなら1年目からでも中軸を打てる」と高く評価していた。ただ、マウンドに上がれば最速160キロを投げ込む力もある。ならば、その可能性を両方生かさない手はない。ドラフト前の段階から大谷にべたぼれしていた栗山監督は「夢があるよね。今までそんな選手はいないのだから。投げない試合はDHで出ればお客さんも盛り上がるしね」などと夢プランを語っていた。

 

▼日本ハム・山田正雄GM こちらの欲目ですが(入団に)だいぶ前向きになってきたかなと思います。そうなってもらえるのが一番うれしい。背番号11は投手の番号なので、ダルビッシュどうこうではなく、投手として期待していることを伝えたかった。

大谷、日本ハム入団へ!今週中に表明 - サンケイスポーツ:2012/12/4

 メジャー挑戦で固まっていた大谷の心が、日本ハム入りへと大きく動いた。入団合意には至らなかったものの、約40分の交渉を終えた後で、父・徹さん(50)が大谷の胸中を代弁した。

 

 「だいぶ前向きになってきたのではないかなと。でも気持ちの中でもう一歩踏み出しきれないことがあった。その部分が解消されれば」

 

 この日の交渉は、日本ハム入りに2つの不安を抱える大谷本人が申し入れたものだった。

 

 第一は、球団が提案した投手と打者の二刀流について。160キロの快速球だけでなく、打者としても高校通算56本塁打と非凡な大谷だが、プロでは投手として活躍したい思いが強い。交渉では「打者でスタートしたら投手として使ってくれないのではないか、そのまま打者で終わってしまうのでは」と口にした。

 

 球団は昨季までダルビッシュ有(現レンジャーズ)がつけた背番号11を提示。他球団を含め投手向けの番号だと説明した上で、担当の大渕隆スカウトディレクターが「投手として評価している」と明言した。

 

もう一点は、10月21日のメジャー挑戦表明後、花巻東高などに殺到した非難の電話の数々。翻意すれば、変心を責めるバッシングを受ける恐れもある。これには栗山監督が「(指名を強行した)球団と自分が悪いわけですから、われわれの責任でできる限りのことはやって、プレーできる環境をつくっていきたい。(批判は)大谷君ではなく、われわれが背負っていく」と諭し、18歳の心は軽くなった。

 

 徹さんは2つの不安について「解消された、ととらえています。本人にも直接帰ってから聞いてみたい」と話した。ドラフト指名直後に「可能性としてはゼロ」と話した大谷も深く傷ついた。交渉を重ね、「会って話をする中で明るい笑顔がみえるようになってきた」と徹さん。氷がだんだん溶けるように、日本ハム入りに傾いてきた。

大谷ハム入り決定的!ダルの「11」用意 - デイリースポーツ:2012/12/4

 メジャーか国内かで揺れ動いていた大谷の日本ハム入りが決定的となった。交渉を終えて栗山監督に見送られた大谷は、言葉は発しなかったものの、少しだけ表情を崩した。

 

 11月26日に行われた栗山監督を交えての交渉後、日本ハム入りへ気持ちは傾きつつあったが、最後の一歩が踏み出せなかった。ためらいの原因は、一度はメジャー行きを表明しながら一転、日本ハム入りすることで受けるバッシング。もう一つは投手と野手の二刀流プランが進んだ場合、満足に投手の練習ができず、野手一本になるのではないかという不安だった。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント