智弁和歌山の監督を辞する決意をした高嶋監督はこの日、会見で体調面と孫の入学がきっかけになった事を話した。
孫をいじめられない
高嶋監督は辞める理由について、「いろんな病気もある。難病の貧血。薬も飲んでいる」と話し、6,7年前からドクターストップがかかっており、4,5年前から自慢のノックも長時間行わないようにしていた。「ノックができなくなった」と話した。「ノックで話をする、怒る、ことがある。それが監督と選手の絆ができ上がる瞬間」と話し、高嶋監督は自らノックをすることを大切にしていた。
また、もう一つ理由がある。孫の高嶋奨哉選手が来年4月から智弁和歌山に入学を希望しており、「身内がおるのはやりにくい。孫が入学する前に3月31日付とかでもやめようと思っていた。孫はいじめるわけにはいかんですよ」と辞めるタイミングをある程度考えていたという。
朱色のユニフォームを見ると、常に強打のイメージが湧いてくる。高嶋監督は高校野球に輝かしい時代を作った。智弁和歌山は高嶋監督が育てた中谷新監督により、高嶋イズムを受け継いでいく。今後も高校野球の強豪の一つとして、甲子園を沸かせてくれるだろう。
孫の高嶋奨哉君が来年4月に同校への入学を希望しているが、祖父の気持ちは複雑だった。1991、92年夏に長男の茂雄さんと甲子園に出場した経験を例に「身内がおるのはやりにくい。孫が入学する前に、3月31日付とかでもやめようと思っていた。孫はいじめるわけにはいかんですよ」と、豪快に笑った。
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