日本航空石川の148キロ右腕・重吉翼投手は6回無失点も敗退

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春季高校野球北信越大会では、日本航空石川の148キロ右腕の重吉翼投手が、星稜の奥川恭伸投手とともに注目されていたが、この日は6回を投げて無失点も球速は140キロ前半、変化球を中心に組み立てた。

変化球を中心に

この日は183cm84kgから148キロの重吉翼投手が登場する可能性高いとあり、富山市民球場の第1試合で星稜の奥川恭伸投手を見た後、高岡西部球場に移動したスカウトも多かっただろう。しかし、日本航空石川の先発は前田響投手だった。

しかし、その前田投手は敦賀気比を相手に初回に1点を失うと、その後もなかなかリズムをつかめず、3回に降板し、エースの重吉投手が登板した。石川大会では148キロを記録し、その投げるフォームもスカウトから絶賛された重吉投手だが、この日は最速で143キロ、カーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットと多彩な変化球を中心に組み立てる投球を見せた。

奥川投手を見た後のスカウトはファンはガッカリしたかもしれないが、「2年の秋に練習試合をしたとき、直球で押す投球をしたので相手も研究してくると思った。今日も最初は直球主体で行きましたが、それを打たれていた。対応、修正してきたと思った」と話し、強豪・敦賀気比がストレートを狙っているとみて、変化球中心の投球に切り替えた。

4回から9回まで6イニングを投げた重吉投手は、4安打4奪三振無失点で投げた。しかし、敦賀気比の2年生・笠島尚樹投手が4安打9奪三振で完封し、日本航空石川は0-1で敗れた。

いよいよ夏に向かう。石川では星稜を倒さなければ、夏の甲子園に出場はできない。重吉投手は奥川投手について、「最初は意識がありましたが、最近はもう、意識できるレベルを超えています」と笑った。しかし「星稜打線を抑えられるようにレベルアップしていかないといけない。チームで勝って、甲子園に行くことが優先。個人の欲は出さずに行きたい」と、チーム力で星稜を上回る決意を見せた。

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1メートル83、84キロの体から投じる最速146キロの重い直球が武器。だが持ち味の剛球で押すのではなく、カーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットと多彩な変化球を中心に投球を組み立てた。そこには明確な理由があった。
「2年の秋に練習試合をしたとき、直球で押す投球をしたので、相手も研究してくると思った。今日も最初は直球主体で行きましたが、それを打たれていた。対応、修正してきたと思った」
 登板直後の3回に2安打を許し、柔軟に攻め方を切り替えた。6イニングで奪った三振は4つ。打たせて取る投球を徹底し、打線の援護を待った。

県内では奥川恭伸投手(3年)を擁する星稜が大きな壁として立ちはだかるが、初戦の2回戦で敗退した悔しい昨夏の記憶もある。「最終的な目標は星稜を倒すこと」と相手エースの打倒に固執するのではなくチーム力で上回ることを目指す。

敦賀気比(福井)・笠島尚樹投手(2年)が完封で日本航空石川の強力打線を退けた。4安打、9奪三振で四死球なしと文句なしの内容だった。「調子はあまりよくなかったんですが、振ってくる打線と聞いていたので、打ち気をそらすことを考えました。直球のあとのスライダーの曲がり幅を少し変えたりして、狙いを外そうと思いました」


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