夏の高校野球・ 広島大会の展望(2019)と注目選手:ドラフト注目度A

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夏の高校野球・広島大会が7月12日に開幕する。150キロ右腕が2人に148キロ右腕が1人。捕手も全国級の選手がいる。地区のドラフト的注目度はA。

注目選手

昨年はドラフト会議で指名された選手はいなかった。広陵の森悠祐投手などの名前が挙がったが、注目は2年生だった。

その2年生が成長を遂げた。武田の谷岡楓太投手は175cm82kgから152キロを記録し、ストレートの威力では高校四天王に並ぶ。緩急をつけるために投げるナックルカーブもしっかりとタイミングを外され、こんな攻め方をされればバッターはたまらない。

もう一人の150キロ右腕は、広陵の河野佳投手。センバツで見せた150キロ、そして変化球も織り交ぜた完封劇は見事で、投球の幅の広さ。制球の良さも見せた。この良い投球が毎試合できるように体力が付けば、プロでも先発を任せられそうだ。

3羽ガラスと言われた広島新庄の桑田孝志郎投手も177cmの右腕で148キロの速球を投げる。ただし、昨年の秋から右ひじ痛の影響で調子を崩していたが、ようやく146キロまで球威が戻ってきた。低めに強い球をしっかりと投げられる投手で、こちらも将来が期待される。

如水館の山下尚捕手は、全国トップクラスの捕手と評価される。173cm72kgと体は大きくないが、セカンドまでの送球は1.83秒を記録する。また長打力も素晴らしく高校通算29号は智弁和歌山・東妻捕手を上回る。プロのスカウトの評価も高く、進路が非常に注目される。

その他の選手

捕手では広島新庄の木村優介選手も注目。181cm85kgの大型捕手で、セカンドまでは1.9秒を記録、高校通算22本塁打は低い弾道で伸びていく強打者の打球。捕手としての能力を高めて、山下投手と比較され続けるようにしたい。

広陵は左のエース・石原勇輝投手も141キロのストレートと大きなカーブを投げ、質の良さを感じさせる。中村奨成選手の後を継いだ鉤流大遂捕手の筋が良く、藤井孝太選手はセンターで抜群の守備範囲の広さと強肩を見せる。主軸の中村楓大選手も軽く振って伸びていく打球は、名門の4番として十分力がある。

武田は合路孝太郎投手も140キロを記録し、エース・谷岡投手の負担を軽くする。英数学館の福田真啓投手は143キロの速球を投げる投手。北別府氏の指導を受けて成長した。尾道の井上愛斗投手は右のスリークォーターからキレのあるストレートと変化球を投げる。

三次の沖田伊吹投手は線は細いが140キロを記録するストレートは伸びがある。如水館の橘高隼投手はサイドハンドから強い球を投げ込む。広島国際学院の藏本脩也投手も164cmと小柄だが130キロ中盤から後半のストレートを投げる。

打者では広島商の2人が注目される。天井一輝選手は1番バッターで広角にヒットを打てる選手だが、春に創志学園の西投手からホームランを放ち、強いスイングでさく越えを見せるようになった。真鍋駿選手は181cmの右の大砲で、チャンスにしっかりと得点を決める。安定感と強さを持つ4番バッター。武田高校も小野祥嗣選手がフルスイングから長打を量産している。崇徳の名越流星選手も軽く振ってスタンドに運ぶ、キレイなホームランを打つ。

市呉の上垣内俊早選手は巧みな打撃とショートでの守備が魅力。塩田開都選手、田辺舜治選手、沼田歩選手と粘り強く足が使える選手が並ぶ。

また2年生も広陵の宗山塁選手はショートで評価をされており、高陽東の間瀬場秋選手は1年秋に5本塁打を放った長打力が注目される。U15代表を経験した広島新庄の1年生の秋山恭平投手もこれからの成長が楽しみ。

優勝予想

昨年夏は広陵が出場、広島新庄は4-5で涙をのんだ。秋も広陵が優勝し、準優勝は呉。春は広島商が優勝し、準優勝は如水館。ベスト4には広と崇徳が勝ち上がった。

広陵は今年に入って結果を出せていないが、センバツでもチーム力をしっかりと見せており、能力の高い選手を多く抱える。投手・打撃・守備で軸がしっかりとしており、投手も任せられる選手が複数おり、打線に切れ目もない。やはり優勝候補筆頭となる。

広島新庄、広島商、崇徳、武田、如水館などが追う展開で、武田は投手が素晴らしく、1,2点勝負に持ち込めれば勝機がある。尾道、市呉、高陽東、三次なども上位をうかがい打倒広陵を目指す。

2019年度以降-高校生-広島県のドラフト候補リスト

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