144キロ右腕・光泉の吉田力聖投手に阪神・中日など3球団視察

吉田力聖, 光泉高, 伊藤有哉

プロ注目の144キロ右腕・光泉の吉田力聖投手が緊急リリーフ登板し、3回1/3を投げて4安打6奪三振無失点に抑えた。最速は141キロだった。

急きょ登板

光泉高校は、この日の彦根総合戦で2年生の真鍋裕大投手を先発のマウンドに送った。しかし初回に1失点をすると、3回も2アウト2,3塁とピンチとなり、ピッチャー強襲ヒットでもう1点を失った。そして右くるぶしに打球を受けると、そのまま肩を支えられて降板し、背番号10をつけた吉田力聖投手が緊急登板をした。

この時、吉田投手はブルペンで肩を作っていなかった。「ブルペンで確認ができていなかった」と話し、ストレートも変化球も制球がばらついた。最初のバッターに四球を与えると、次のバッターにストライクを取りに行った球を合わせられ、レフト前の2点タイムリーヒットを浴びて3-4と逆転された。

それでもその回をそこまでの失点で抑えると、4回からは制球も安定し、「横に曲げるというより下に落とすイメージ」というカットボールを駆使して立ち直った。6回までの3回1/3を投げて4安打を許したものの6つの三振を奪い、自ら出したランナーは返さずに無失点に抑えた。

吉田投手は3月に右ひじを痛めており、本格的に投球をし始めたのは6月中旬だったという。そのため背番号は10を付けている。古沢監督は「2回くらいと思っていた。球がうわずっていた。」と話し、この日は後半に2イニングくらいを投げさせる予定だった。緊急登板で抑えた事について、「悪いなりに今までの経験値で投げてくれたと思います」と話した。

3球団スカウト視察

この日は阪神、中日など3球団のスカウトが視察をした。阪神・筒井スカウトは「最初はばらついていたけど、4回からは彼らしいピッチングができていた。フォームが安定し、スピードガンでは140キロ台も出ていた。良い投手」と評価すると、中日の中田アマスカウトアドバイザーも「投球練習不足によるもの。次のイニングには伸びており、将来性を感じさせる」と高く評価した。

この日は背番号1を付けた145キロの速球を投げる伊藤有哉投手も7回から登板し、3回を投げて2安打無失点と結果を残した。こちらは170cmと小柄だが力のこもった球を投げ、また緩急をつけて安定感を見せた。

色々あったが、光泉が初戦を突破し、甲子園に向けて一歩足を踏み出した。

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140キロ台の力強い速球と切れ味鋭いカットボールを見せた右腕を、ネット裏のスカウト陣も高く評価した。「(最初は)投球練習不足によるもの。次のイニングには(球が)伸びており、将来性を感じさせる」と中日・中田アマスカウトアドバイザー。阪神・筒井スカウトも「フォームが安定し、スピードガンでは140キロ台も出ていた。良い投手」とうなずいた。

ネット裏ではプロ3球団が視察。この日の最速は141キロどまりも阪神の筒井和也スカウトは「最初はばらついていたけど、4回からは彼らしいピッチングができていた」と話した。

3月の中旬に右肘に炎症を抱え、本格復帰は6月中旬から。この日の最速は141キロだったが、わずか1カ月弱の間にここまで戻してきたことに、潜在能力の高さがうかがえる。「自分の中ではまだ完全じゃないけど、一時に比べたら球速も上がってきた」と自信をのぞかせ、「大会の後半には最初から投げきれるようにしていきたい」と拳を握った。

古沢和樹監督(34)は「(吉田は後半の)2回くらいと思っていた。球がうわずっていた。悪いなりに今までの経験値で投げてくれたと思います」と話した。


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