佐々木麟太郎選手はアメリカ留学へ、国内球団に心揺れるも決断

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高校通算140本のホームランを放ち、高校1年時から注目されてきた花巻東の佐々木麟太郎選手が、アメリカの大学に留学することを決断し、プロ志望届けを提出しないことを決めた。

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アメリカの大学へ

国体の1回戦で履正社に1-9で敗れ、3打数ノーヒットで試合を終えた佐々木選手は、「勝敗は悔しい形で終わってしまい、心残りも少しあるんですけど、ここまで来させていただいたのも、支えてくださった方々のおかげだと思いますし、あまり力がない状態から新チームが始まったんですけど、ここまで来られてすごい誇りに思いますし、自分自身もチームメートも次のステージに向けて、いい経験を生かし、これからも頑張っていきたいです」と、高校3年間を振り返るように話した。

そして、「次のステージとは」の質問に「最後の最後まで決断するのはすごく悩んだのもある。自分自身甲子園でなかなか結果が出ずに夏の大会もトータルして結果が出ず、ふがいない形で終わった。監督さんの方から、評価は変わらずにプロ野球の球団さんも熱意をもって来てくださっていたと聞いている。心動かされて迷っていたんですが、現段階ではプロ志望届は出さずにアメリカの大学へ行くということで、考えている」と話し、アメリカの大学に留学することを表明した。

まず国内の大学については、「日本の大学のいろんな方からもすごく熱心にきていただいて声もかけていただいたりもしていた。自分自身もいろんな選択肢があったので一個ずつ見させてもらい、まずはアメリカの大学でやると自分の意思として決めた」と話し、アメリカの大学の施設や環境などを見て決めた。そして、国内プロとの選択となったが、「直近まで悩んでいた。プロ志望届を出していないので直接球団さんと関わることはできない。監督さんから、夏の大会通して結果は出なかったけど、評価は変わらずにずっと熱心に来て下さっている球団さんもあったと聞いていた。そこに関しては感謝もあるし、最後の最後まで迷った」と話した。

そして進路を決めてからは「まだまだたいしたことない選手だと思っているので、ここから頑張っていきたい。選んだ理由は野球だけじゃなく、見たことない所でやれるというのは自分としてもワクワクするものがあった」と話し、その先については、「アメリカの大学でやってそこで結果出さないと次のことも考えられない。まずはしっかり野球だけじゃなくて人間としても上げて、次のステップに進まないと考えられないです」と話した。

プロとの接触無くアメリカへ

大谷翔平選手が2012年にMLBへの挑戦を表明したが、海外のプロに進むにもプロ志望届の提出が必要であり、プロ志望届を提出した上で12球団に指名をしないように連絡をしていた。しかし、北海道日本ハムがドラフト会議で指名し、栗山監督などの説得でプロ野球入りへと傾いた。

今回はアメリカの大学へ留学ということで、プロ志望届を提出しない。そのため、プロ側は佐々木選手と直接会って話をすることはできず、プロ行きも迷ったという佐々木選手に、直接アピールする機会は無かった。そしてルール的にドラフト会議で指名することはできず、アメリカ行きを見送るだけとなった。もし、プロ志望届を提出していれば、指名した球団が熱意を持って心を動かせたかもしれないが、日本のプロアマの壁の問題によって作られた制度により、日本のプロ野球が大きな宝物を失うことになった。

ただし、佐々木選手にとっては、まだ野球に本当の自信を持てていないというコメントや、外部から聞こえるプレーに対する批判的な意見もこれだけ注目されると多くなり、それに悩まされていたという事も聞く。本当の自信を掴むためにアメリカへの留学という決断をした。

ドラフト的には4年制の大学に進学した場合、MLBのドラフト会議では21歳以上の選手が対象となるため、2026年にはMLBドラフト会議の指名候補となる。日本のドラフト会議には、ルール通りとなれば大学卒業を翌年に控えた選手が対象となるため、大学4年時の2027年のドラフト会議の指名対象となるのではないかと思うが明確ではなく、「NCAA(全米大学体育協会)の規定との兼ね合いで議論になる可能性はある」という。ただいずれにしても、6月に行われるMLBのドラフト会議のほうが先に行われる事になりそうだ。

どの道に進めば良かったかなどは自分自身にもわからないが、自分で決めた以上は責任をもって進むことができる。この選択が佐々木選手にとって良いものとなり、夢として描いている姿に近づいていくことを心から願っている。

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