秋季高校野球関東大会が開幕し、花咲徳栄vs横浜の注目カードでは、花咲徳栄の4番ショート・石塚裕惺選手が、初回に場外ホームランを放った。
大型ショートで右の強打者
石塚裕惺選手は181cm80kgの大型遊撃手で、これまで高校通算17本塁打を放っており、その強打にプロのスカウトがすでに注目をしている。
この日の横浜高戦では初回、ランナーを置いて打席に入ると、甘いストレートを逃すこと無く振り抜き、打球は栃木県総合運動公園球場のレフト芝生席を越えて場外に飛び出した。高校通算18号となるホームランで2点を先制した。
その後、横浜高校に逆転をされ、石塚選手は3回の第2打席は申告敬遠を受ける。5回は先頭打者で打席に入ると、三塁線へのボテボテの当たりが逆に内野安打となると6回には四球で出塁し、7回にチャンスの場面で回った第4打席は再び申告敬遠を受けた。石塚選手は「チームに貢献できました」と話してチームの勝利を喜んだが、「勝負したかったですが」とも話した。
千葉県八千代市出身で、中学時代は佐倉シニアでプレー、高校は「プロを多く輩出していて、自分もドラフト上位でプロに行きたい気持ちがあったので」と、8年連続でプロ野球選手を輩出している花咲徳栄に進学を決めた。
今夏終了後に肩甲骨と肋骨を痛め、1ヶ月バットを振れなかったが、その間に左手のリストを強化し、食事トレーニングで75kgから81kgへと体重を増やすと、「ヘッドの走りが良くなり、体重が増えて打球に力も伝わりました」と打球がさらに強くなった。
この日は福岡ソフトバンクの福元スカウトが視察し、「右打ちで打力があってショート。人気が出そうですね」と評価した。石塚選手も「甲子園で活躍して、上位で指名されてプロに行きたい」と話す。来年は中央学院の颯佐心汰選手、桐光学園の森駿太選手、専大松戸の中山凱選手などの遊撃手が注目されているが、森選手は一塁、中山選手は捕手としてこの秋は出場している。石塚選手はショートで、守備を磨き、肩などでもアピールをしてゆき、右のスラッガーの大型遊撃手という所で最後まで走り抜ければ、プロが望む選手としてドラフト1位指名の可能性が高まっていくと思う。
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