都市対抗野球の近畿地区2次予選が開幕し、1回戦が行われたが、前々回の都市対抗本選の準優勝チーム・大阪ガスが、初戦で大和高田クラブに敗れた。大和高田クラブは元近鉄監督の佐々木恭介氏が監督を務める。
金星
大和高田クラブは、天理大出身のルーキー・山本竜也投手が先発すると、最速142キロの速球を低めに集めて5回2安打無失点の好投を見せた。6回以降は3人で継投し、大阪ガス打線を4安打1失点に抑えた。
山本投手は天理高校時代に夏の甲子園ベスト8を経験した投手で、145キロのストレートで粘り強いピッチングが持ち味。この日は「思い切り腕を振ることを意識して最初から飛ばした。緊張もありません」と話した。
元近鉄の監督で、福留孝介選手のドラフト1位指名抽選の際に、くじを引き当てて「ヨッシャー」と叫んだ佐々木恭介氏が大和高田クラブの監督を務めている。佐々木監督は「山本の好投に尽きる」と話した。
次は日本新薬と対戦する。
敗者復活へ
初戦で敗れた大阪ガスだが、まだ本選出場の可能性はある。ただし第4代表の敗者復活トーナメントに行く事となり、少なくともこのトーナメントで4回勝たなければ本選出場はできない。
この日は昨年の日本選手権でノーヒットノーランを達成した猿渡眞之投手が先発し、緒方悠投手、飯塚孝史投手と大阪ガスおなじみの投手が継投したが、6回、7回に1点ずつを失い、9回にダメ押しとなる2点を奪われた。
これから負けられない戦いが続くが、昨年秋に大きなアピールをしてプロをあきらめていない、という猿渡投手にとっては正念場となる。
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