早稲田大は11月30日に、来春卒業する4年生と3年生以下が対戦する「送別試合」が行われ、2-0で4年生チームが勝利した。
WASEDAユニフォームに別れ
今年の4年生では有原航平投手が4球団競合の上、北海道日本ハムにドラフト1位で、また中村奨吾選手が千葉ロッテにドラフト1位指名され、2010年の大石達也投手、斎藤佑樹投手、福井優也投手の3人が1位指名された年以来の複数ドラフト1位選手の誕生となった。
その有原投手、中村奨吾選手、また東京六大学リーグで昨年春に完全試合を達成した高梨雄平投手などがこの日送別試合に出場し、最後のWASEDAユニフォームでプレーをした。
高梨選手はこの日6回に打者としてタイムリーヒットを放ち、「4年間着てきたユニホームを、もう着られないのは寂しいけど、最後にいい形で終われたのは良かった」と話した。
シート寄贈
プロ入りする中村選手は1番捕手で先発しレフト前ヒットを放つと、二盗三盗を決めた。また6回にはマウンドに上がり打者一人を抑えた。また有原選手は代打で出場しフルスイングを見せたもののショートフライに終わった。
二人は相談して契約金から大学に対し、老朽化した練習場のベンチの新調など寄付をするという。
2年後にプロ、引退など進路さまざま
高梨雄平選手は昨年春の完全試合以降は調子を崩したものの、下級生の時から2番手として活躍し11勝を挙げた。卒業後はJX-ENEOSでプレーすることが決まっている。高梨投手は「都市対抗優勝と橋戸賞を目指したい。すべての面でスケールアップして、プロにも行きたい」と2年後以降のプロ入りを目標とした。
また主軸を打った小野田俊介選手も東京ガスでプレーし2年後のプロ入りを目指す。
4番を打ち武藤風行選手は野球は続けないという。元々野球は高校までとしながらももっと上のレベルでやれると一般受験で早稲田大に進学し野球部で4番を打つまでになった武藤選手だったが、今後は別の道に進むという。
ファンからすれば残念という思いもあるが、人生は自分のもの、今後別の道でも4番で活躍を見せるでしょう。
グラウンドがどっと沸いた。高梨は6回に代打で登場すると、野手顔負けの鋭い打球で右前へ弾き返した。日本ハム1位指名の有原航平投手、ロッテ1位指名の中村奨吾内野手ら、4年生は試合用のユニホームを着用して臨んだ送別マッチ。背番号17を着けた高梨は「4年間着てきたユニホームを、もう着られないのは寂しいけど、最後にいい形で終われたのは良かった」と笑みをこぼした。
送別試合では、中村が「1番・捕手」で先発。初回に左前打を放つと二盗、三盗に成功。6回にはマウンドに上がり、打者1人を中飛に打ち取った。学生生活最後となる試合用ユニホームを着用し「後輩がいい形で送り出してくれた」と笑顔だった。有原は代打で登場して遊飛。豪快なフルスイングで約100人の観客を沸かせ「勝って終われて良かった」と満足げだった。
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