上茶谷大河投手が7回2失点、11球団視察し中日、ヤクルト、オリックス、楽天など評価

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東都大学リーグが開幕し、東洋大の上茶谷大河投手が開幕投手を務め、7回3安打2失点の好投を見せた。カットボールを駆使した新投球スタイルを見せた。

進化の途中

上茶谷大河投手は春に、最速151キロの速球で1試合20奪三振を記録するなど、力のある球と、スライダー、カーブといった変化球で抑える投球を見せていた。それでもシーズン終盤はチーム事情から優勝をかけた試合で3連投も経験し、その時に疲労感も経験をしていた。

そこで「自分はスライダーもフォークも速くない。中盤ぐらいの球速の変化球がほしかった」とこの夏はカットボールの習得に努め、この日、初めて公式戦で投げると、「打者の反応を見て一発で使えると思った」と手ごたえを得た。この日の最速は145キロと抑え気味で、この130キロ中盤のカットボールを中心の投球スタイルを見せる。4回までは6奪三振でパーフェクトの投球を見せた。

5回に四球から2安打で2失点をしたものの、7回までを投げて3安打2失点、春とは違った姿で上茶谷投手は先発の役割を果たした。この投球を11球団のスカウトが視察、次のようなコメントをしている。

〇オリックス・古屋編成部副部長:「変化球はよかった。幅が広がった」

〇東北楽天・仁村スカウト部副部長:「大学生で完成度は一番だし、今が成長期」

〇中日・中田スカウトディレクター:「パターンを変えて抑えるところは抑えた。1位候補。先発投手の中では屈指」

〇東京ヤクルト・伊東編成部長:「考え方は非常にいい。本来まっすぐが速いので、投球の幅が広がるし、抑えられる確率が上がる」

スカウトの注目点は、春のリーグ戦終盤にかなり疲労があり、大学選手権ではリーグ戦のようなキレが見られなく打ち込まれていた。この秋は、故障などなく、春先の球威に戻っているかを確認する事もあったと思うが、しっかりと投げられる姿を見られたのは良かったものの、ストレートが戻っているかには、もう少しチェックが必要という感じか。それでも、変化球やコントロールを含めて試合を作る能力が高く、即戦力投手の中で先発では今年のドラフトで最も期待されている投手だと思う。

甲斐野投手2回3安打1失点

東洋大は8回に甲斐野央投手につなぐ黄金リレーを見せた。しかし甲斐野投手は「なぜか腕がしっかり振れなかった」と話すなど状態は良くなく、8回はヒットなどで2アウト満塁のピンチを作り、味方のエラーで1点を失って1点差に迫られた。

しかし、その次の1点を許さずに切り抜けると、9回は無失点に抑えた。「落ち着いていた。前なら1点も与えたくなかったが、1点なら…と。その辺が経験と成長」と話した。

おそらくストレートの球速と威力は、今年のドラフト候補の中でNO.1だろう。ただし、これまでもそのストレートに合わされる場面も多く、甲斐野投手はストレートを見せ球に緩い変化球と140キロ前後のフォークボールを武器にする。この日も最速は151キロ、もっとストレートを見せてほしいという気持ちもあるが、今はこの投球スタイルで結果を残し、プロではもう1段階上の投球スタイルになっていくのかもしれない。

まだまだポテンシャルがある投手だろう。

2018年度-大学生投手のドラフト候補リスト

カットボールには「引き出しが増えた以上の収穫があった」と手応えを感じている。習得のきっかけは夏の大阪ガスとの練習試合。関大時代の昨年に侍ジャパン大学代表入りした右腕・阪本大樹のカットボールを見て「(スプリットなど)抜く系の球種ばかりだったので」と、直接頼んで握り方を教えてもらった。「オープン戦で使ってバッターの反応が良かった」と満を持して開幕戦で投じた。
プロ11球団が熱視線を送り、中日の中田宗男スカウト部長は「1位候補。先発投手の中では屈指」と口にした。

この日は1位候補に挙げる阪神など11球団のスカウトが視察し、注目度の高さは変わらない。オリックス・古屋編成部副部長は「変化球はよかった。幅が広がった」と評価。杉本泰彦監督(59)も「試合を作ってくれる。エースだな」と信頼を寄せた。

試合は11球団が視察。中日・中田スカウトディレクターが「パターンを変えて抑えるところは抑えた。(1位候補に)変わりはない」と評価したように、秋も“東都の主役”の座を譲ることはなさそうだ。(

「落ち着いていた。前なら1点も与えたくなかったが、1点なら…と。その辺が経験と成長」。本調子ではなかったもののリードを守り「開幕戦だし勝てたからいい」と話した。

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