今年のドラフト1位候補は?

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1月もそろそろ終わり、2月1日から12球団がキャンプイン、球春が訪れる。また大学、社会人も各チームがキャンプに入り、オープン戦、そして春の公式戦へと続いていく。秋のドラフト会議に向けて、現時点でのドラフト1位12人を予想してみる。

ドラフト1位確実選手は?

昨年は現時点で大阪桐蔭の根尾昂選手と藤原恭大選手、報徳学園の小園海斗選手が1位指名確実と予想されており、秋のドラフト会議ではこの3人に合計11球団が1位指名をすることになった。今年は、高校BIG4の大船渡・佐々木朗希投手、横浜の及川雅貴投手、星稜・奥川恭伸投手、創志学園の西純矢投手が1位に入ってくる選手と評価され、この4人に10球団前後が1位指名をしてくるかもしれない。

大船渡の佐々木投手は189cmから157キロの速球を投げ、変化球、コントロールなども質の高さを見せている。現時点ではBIG4の中でもトップと言ってよいだろう。大舞台の経験がないことくらいがスカウトが気にする所かもしれないが、それほど恵まれた環境でないにも関わらず、自分でいろいろと考えながら成長をしており、こういう選手はプロに入っても成長していける。

星稜の奥川投手も力感のないフォームから150キロ前後の速球を投げ、スライダーも大きな武器となる投手、昨年春夏の甲子園を経験し、秋は明治神宮大会準優勝と実績も申し分なく、プロでも1年目から2ケタを期待しても良い投手だろう。スカウトも安定感という事を考えれば、佐々木投手と比較して奥川投手の方を推すかもしれない。いずれにしても今年のドラフトの目玉はこの2人となる。

そして横浜の及川投手、創志学園の西投手が続く。及川投手はBIG4で唯一の左腕、しかも153キロの速球を投げる。中学時代に世代NO.1と呼べる実績を残し、横浜高校でも1年生から投げてきた。球速もどんどん増してきた。しかし、球速アップの反動か制球にやや苦しむようになっている。昨年夏の甲子園は奥川投手、西投手は実績を残したが、及川投手は二人ほど目立った実績は残せなかった。春のセンバツで制球の課題を克服し、思い切り腕を振って150キロクラスのストレートをストライクゾーンに投げ込む姿を見せれば、佐々木、奥川に並んでくる。

創志学園の西投手はまだ大きな伸びしろを持つ投手と評価できる。それでいて球速は150キロを記録、秋も150キロを投げており、球速は本物だろう。そして何よりスライダーなど変化球がキレとコントロールが良い。どこまで伸びていくのか分からない所は、佐々木投手クラスかもしれない。

その他にドラフト1位確実と言えそうなのは、JR東日本の太田龍投手だろう。190cmから153キロの速球を投げ下ろし、昨年夏の都市対抗ではNO.1の評価を得たと見る。高校卒3年目という若さも背中を押す。ただし、社会人としての実績は田嶋大樹投手と比べるとまだまだで、今年1年をJR東日本のエースとして投げることができれば、ドラフト1位で競合する事になる。

大学生では明治大の森下暢仁投手が筆頭という事になる。154キロの速球を投げ、昨年は春秋で7勝を挙げた。侍ジャパン大学代表でも3年生ながらエース格として、日体大・松本投手などとともに先発を担った。しかし、体の線はまだ細さを感じさせ、リーグ戦では春は3勝2敗、秋は4勝3敗、東京六大学リーグ通算で9勝8敗とまだ物足りなさを感じさせる。今年春に昨年の上茶谷投手のような6勝くらいを挙げなければ、1位指名確実とは言えなくなってくる。逆に東海大の原田泰成投手は松本投手と投げ合った力のある150キロ右腕で、制球も変化球も高いレベルのある投手で、こちらも春のリーグ戦で5勝0敗くらいの成績を残せば一気に上がってきそうだ。

現時点で5人はケガなどがなければ1位確実と言え、森下投手は春のリーグ戦次第という事になりそうだ。

ドラフト1位に入ってきそうな選手

上記の7人はいずれも投手で、今年は野手の候補で現時点で1位候補と言える選手はいない。基本的にドラフト1位になりやすい野手は、根尾選手、小園選手のような遊撃手か、清宮選手、安田選手のようなスラッガー、そして捕手という事が多い。昨年のように俊足タイプの外野手3人が1位指名されるのは珍しい。

今年、ドラフト1位に入ってきそうな野手だと、東洋大の佐藤都志也選手と東海大の海野隆司選手を挙げたい。佐藤投手は抜群の強肩とともに無駄のないフォームからの打撃があり、昨年春は4本塁打、11打点、打率.358を記録した。捕手としても甲斐野投手、上茶谷投手などをリードし実績十分だが、侍ジャパンでは外野として出場し、辰己選手クラスの抜群の強肩を見せている。捕手として評価されるが外野手としても大いに期待できそうで、打撃があることから良い意味でつぶしのきく選手だろう。捕手としての強肩は、海野選手の方が高く評価される。セカンドまで1.7秒台の肩は甲斐選手に匹敵しそうで、侍ジャパンでも正捕手としてマスクを被った。打撃でも昨年は春に打率.333で首位打者、秋も.324を残し、代表に参加した選手が秋は成績を落とす中で、高い打率を維持した。捕手を確実に取りたいチームは海野選手を選択するだろう。

また将来性を考えると、近江の有馬諒選手を好む球団もありそうだ。体も大きく肩も十分で、捕手としての安定感が抜群、打撃はまだまだだが勝負強さも見せ、伸びしろ十分の捕手だろう。捕手は貴重なポジションであり、その点を評価して1位に持ってくるところもあるかもしれない。

野手のリストアップを続けると、パナソニックの片山勢三選手、国際武道大の勝俣翔貴選手も挙げられる。片山選手はホームランバッターとしては今年NO.1と言ってよい。大学時代からの抜群の勝負強さも健在で、4番候補のほしい球団は欲しいだろう。ただし守備ではファースト、DHになってきそうで、その点で1位指名にはなりにくいかもしれない。勝俣選手も高校時代にU18で主軸を打ち、大学でも侍ジャパンで結果を残した。強打の左打者としてチームの中心選手になることを期待し上位候補に挙がってくる。あとはサードとしてどのくらい守れるかという所になりそうだ。

投手では社会人でJFE西日本の河野竜生投手と東海理化の立野和明投手が挙げられる。河野投手は球速は145キロ前後だが、キレが良くは迫力のある球をインコース、アウトコースに投げ込んでくる。左腕投手としては完成度NO.1で左の先発候補がほしい球団は多い。立野投手は150キロを記録する本格派右腕、まだ伸びしろも感じさせる投手で将来のエース候補となる。二人とも高校卒3年目という若さも高評価につながりそうだ。

高校生では日大三の井上広輝投手、広沢優投手も1位候補に入ってきそう。井上投手は既に150キロを記録しており、昨年春・夏の甲子園を経験、故障により投げられない時期があり、秋もまだ本調子まで戻っていなかった事からBIG5から外れてしまったが、キューバ遠征では登板をしており回復していそうだ。安定感もある投手としては奥川投手の次に評価してもよい。広沢投手は190cmから148キロの速球を投げ、昨年夏の甲子園で先発として投げ度肝を抜かれた投手、浦和学院からドラフト2位指名された渡邉勇太朗選手くらいの評価はされただろう。ただし、秋は登板機会が少なく、キューバ遠征の東京都選抜には選考にも名前がなく状態が心配される。ただ、夏に向けて調整し甲子園で昨年クラスの投球を見せられれば、上位候補になってくる。

投手では有明の浅田将汰投手が183cmの本格派で148キロの速球を投げる。力の乗った球は奥川投手、井上投手のストレートに引けを取らないと思う。甲子園に出場することができれば騒がれるようになるかもしれない。

あとは高校生でホームランを量産したり、守備の良い遊撃手なども出てくると思うし、吉田輝星投手のように一気に行く選手も出てきそうだ。また、あまり名前の挙がっていない大学生も力のある選手は多い。5月ごろには現時点で挙げた選手から大きく入れ替わっているかもしれない。

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