古田敦也氏の16球団構想、新潟・静岡・松山・沖縄は2015年から準備中

プロ野球ニュース

古田敦也氏は、4日にテレビ西日本の番組で球団拡張について話し、静岡市、新潟市、松山市、沖縄市が2015年から協議を始め、球界参入に向けて準備中であることを明らかにした。

1リーグ制を止める

古田敦也氏は選手としてはもちろん、2004年には選手会長として、近鉄とオリックスの合併を機に始まった1リーグ制への動きに、選手会長として選手をの意見を聞きながら反対を証明し、ストライキを行って2リーグ・12球団制を守った。その後、パリーグは北海道、東北に本拠地を構え全国に展開されるとともに、各球団の努力により、観客数は伸び続けている。

その古田氏は、福岡ソフトバンクの王会長が1月に提言をして話題となった16球団構想について、4日の討論番組で、静岡市、新潟市、松山市、沖縄県の4つの自治体が2015年から協議を始めており、球界参入に向けて準備中であることを明かした。古田氏もその主要メンバーとして活動をしており、「16球団構想は今もう、既にやっている」と話した。

実現可能性については「チャンスでいうととりあえず2球団。その気になれば2年後からあると思っている」と話し、「仮に増やせなくても、増やすんだ、日本中で野球を楽しんでもらうんだという事を発信していった方が良い」と話した。既に新潟、松山はそれぞれ独立リーグの球団があり、沖縄は、将来のNPB参入に向けて、プロ球団・琉球ブルーオーシャンズが誕生している。

NPBの斉藤コミッショナーは、2月にソフトバンクのキャンプに訪れた際に、王会長の提言を「前向きに検討させてもらい、参考にさせていただいた」と話したが、「真剣に考えたいが、すぐにどうこうという問題ではない。北海道や仙台に球団ができて、地方活性化に貢献していることは大事であり、その通りだが、事業でもありいろんな人の意見もある」と話した。

4球団はどこか

1球団は沖縄が有力だが、地理的な条件があり1県だけでは球団が利益を挙げるための市場規模があるかと言われるとやや課題もある。また、各チームの移動費が大幅に増える事も予想される。しかし沖縄県では様々な地域振興事業が行われ、多くの観光客が訪れるという事もあり、高校野球など野球熱の高さもある。

2球団目は、横浜ベイスターズの球団身売り時に名前の挙がった新潟、当時はリクシルがオーナーとして名前が挙がったが、球団の無い北信越地区として有力とされる。BCリーグには新潟アルビレックスが参戦しており、サッカー、バスケなどとも一体化したスポーツ振興活動をしている。他の北信越の投道府県とはやや距離が遠いこともあるが、首都圏とは距離も近くなっており、アウエーの観客も呼び込める可能性もある。

静岡市は高校野球、大学野球、社会人野球共に野球熱が高く、東海道の中心という事もあり、首都圏や中京圏、関西からの客も来られる可能性がある。松山市も四国アイランドリーグのマンダリンパイレーツがあり、プロ野球が開催される坊っちゃんスタジアムなど、野球に関する施設が整っている。

個人的には、2014年に16球団に増やす為にこれが必要! | プロフェッショナルビュー・ベースボール Professional-View Baseballの記事で野球部員数を元に新球団の可能性を分析したことがあるが、基本的に部員数7,000人くらいの地域で12球団が存在しており、多少強引な区分けにしているが、北関東、北信越、静岡、京都・滋賀、南九州の5地区に可能性があるとした。四国は4件でも5000人弱(2013年当時)のエリアとなっており、また、それぞれの県の対抗心がやや強いことから、何か施策が必要と提言した。九州にはもう1球団あっても問題のないポテンシャルがあり、今年に入り、熊本ゴールデンラークスがソフトバンク傘下としてプロ化を計画している事から、そのあたりにも動きがあるかもしれない。

16球団構想、始まっている 西日本スポーツ紙面 2020/4/5

 

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コメント

  1. NPBの14球団化、16球団化は賛成ですが
    ちょっと気がかりなことがあるとしたら独立リーグとの関係ですね
    独立リーグはプロ野球の裾野を広げ、NPBを目指す若手の受け皿として重要な役割を担っていますが、もしもBCリーグ、四国ILリーグの中から抜け駆けするような形でNPBに新規加盟するということになったら他の独立リーグ球団及びそのファンとの間で大きな禍根を残すことになります
    傍から見たら考えすぎかもしれませんが・・・