三菱日立パワーシステムズの150キロ右腕・伊藤優輔投手に巨人、ヤクルト、千葉ロッテスカウト視察

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スカウト活動解禁初日に、巨人、東京ヤクルト、千葉ロッテのスカウトが、三菱日立パワーシステムズの伊藤優輔投手を視察した。

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1軍ローテに近い

活動を自粛していたプロのスカウトが、真っ先に足を運んだのは、三菱日立パワーシステムズだった。注目の150キロ右腕・伊藤優輔投手は、今年の社会人BIG3と言える。

伊藤投手は小山台時代に140キロ中盤の速球を投げ、10球団以上のスカウトが注目をしたが、制球に課題があり出場したセンバツでも失点を重ねていた。その後、中央大でも1年春からリーグ戦で登板し、秋には2勝を挙げるなど力を見せていたが、制球の課題はまだ克服できず、2年春には0勝4敗となり、球速は150キロを記録するも、その後も投球に苦しんでいた。

2018年には、ドラフト候補に挙がるものの、「同学年の上茶谷や甲斐野の実力と自分を比べた時に自信を持てなかった」と、同学年の東洋大で活躍していた投手と比較し、プロ志望を提出しなかった。しかし4年生の秋に制球力が良くなり安定した投球を見せると、3勝1敗、防御率でリーグ3位となる1.53を記録し、東洋大の上茶谷投手や梅津投手を上回る成績を残していた。

三菱日立パワーシステムズに進むと、1年目の昨年は主にリリーフとして起用されたが、11月の日本選手権ではトヨタ自動車戦の8回から登板し、2回25球中23球がストレートというピッチングで抑えて勝ち投手となり、「この試合からストレートに自信を持てるようになった」と話した。

スカウトの、活動自粛中にネット上の動画でドラフト候補の映像をチェックしていたと思うが、伊藤投手のこの時のピッチングを見て好印象を抱いていたのだろう。スカウト活動が解禁となったこの日、東京ヤクルト、千葉ロッテ、巨人の3球団のスカウトが、三菱日立パワーシステムズの練習を視察した。

東京ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクは「全ての球がコントロールされ、切れがある。タイプは広島・大瀬良」と話すと、千葉ロッテの中川隆治スカウトも「即戦力。1軍のローテーション投手に近い。一発目に見に行こうと思わせる投手」と、非常に高い評価を見せた。

伊藤投手は「今はプロへ行く気持ちです」と話し、プロ志望を明らかにした。そして「ドラフト指名は通過点。大学の時にかなわなかった同学年の投手たちに、プロの舞台で勝っていきたい」と、上茶谷、梅津、甲斐野などに勝利することを誓った。

今年の社会人投手ではトヨタ自動車の栗林良吏投手、Hondaの小野大夏投手、そして伊藤投手の3人がBIG3として評価されると思う。即戦力投手の必要な所は、ドラフト1位での指名の可能性もあり、2位までには確実に指名されるとみられる。

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社会人2年目の右腕を、ヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクは「全ての球がコントロールされ、切れがある。タイプは広島・大瀬良」と絶賛。ロッテの中川隆治スカウトも「即戦力。1軍のローテーション投手に近い。(スカウト活動再開後の)一発目に見に行こうと思わせる投手」と称えた。

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