慶応大・岩見雅紀選手は今季5本塁打を放ち、持ち前のパワーを見せつけた。バレンティンやエルドレッド選手が比較候補に挙がるなど、外国人クラスのパワーを評価されている。
パワーに注目
今季の5本塁打のうち、東大戦でのホームランは、大学生スラッガーのあこがれである、神宮球場バックスクリーンのTOSHIBAを越える、推定飛距離135mの特大弾だった。
慶応大日吉グラウンドでは岩見選手だけバッティングゲージを10m下げて打っても、左中間の高さ10mのネットを越えて場外に飛び出し、保育施設に打球が飛び込んでしまう。そのためこの秋にはネットの高さを15mにするという。
今季はその打撃に苑田スカウト部長が「うちのエルドみたい」と話すなど注目されたシーズンとなった。5本塁打に13打点でチームの優勝争いに貢献した。ただし打率は.224に終わった。
岩見選手は2年秋に2本塁打、昨年は春4本、秋3本を放ち、今季も併せてリーグ通算14本塁打を放っている。そして打率も昨年春は.318、秋は.345と高いアベレージを残していた(3年秋は規定打席未到達)。今季は4番に入り、打席数が増えたものの、秋に向けては確実性も増してゆきたい。
阪神の畑山チーフスカウトは「クラウチング気味に構えるメジャースタイル。今のアマ球界には珍しい。彼のパワーがあってこそできる打ち方。見たり勉強したりする中でスタイルを確立して、成長していっている」と成長を評価した。
進路はプロ1本としている岩見選手、秋への成長も楽しみ。
岩見、助っ人級大砲 デイリースポーツ・虎が追う 2017/5/30
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