侍ジャパン大学代表選考合宿が始まり、恒例の50mの計測が行われると、昨年12月の強化合宿で5秒91でトップだった山梨学院大の宮崎一樹選手と明治大3年の飯森太慈選手が5秒94でトップとなった。
俊足
山梨学院大の宮崎一樹選手は昨冬にトップを記録しており、「1位を狙いに行きました。」と話す、しかし、前回のタイムを超えることはできず、「前回の記録を超えたかったので、そこは悔しいところ」と話した。しかし、「今年はWBCがあって、あのユニホームを着たい思いが強い」とあくまで代表入りすることが目標で、ストロングポイントは「全部なんですけど、苦手分野はあまりないつもりでいるので」と話し、「肩ですかね。シートノックから肩を見てくれたらうれしい」と、遠投112mの肩をアピールする。
また、東京六大学で抜群の俊足を見せ、首位打者にも輝いている明治大3年の飯森太慈選手も同タイムを記録した。「タイムには満足していないが、明日からの紅白戦で、どういう打撃ができるかの方が気になっている。」と話した。
そして青山学院大の中島大輔選手が5秒96で3位となった。冬は5秒98で3位だったが、その記録を上回ってきたものの、順位は同じく3位だった。一方、白鴎大で春のリーグ戦で20盗塁を記録した福島圭音選手は、タイムが期待されていたものの、6秒26だった。50m走は野球にとって目安であり、30m走など他の技術が素晴らしいのだろうと思う。
打撃
またこの日は、シートノックと打撃練習が行われた。打撃は3箇所のゲージとともに、ラプソードでのティー打撃の打球の計測も行われた。
打撃ではプロ注目の明治大・上田希由翔選手と慶応大の広瀬隆太選手が特徴を生かした打撃を見せており、広瀬選手は体全体を大きく使うのではなく、見ようによっては腕だけでスイングをしているように見えるが、それでも打球は痛烈で、ライナーで外野付近のフェンスに突き刺すそうな打球を放っていた。
他には宮崎一樹選手が打撃でも見せ、痛烈な打球を広角に飛ばし、飛距離がある所も十分アピールしていた。コンタクトも素晴らしく、この打撃と足、そして肩があればプロでも活躍ができそうだ。また、青山学院大の西川史礁選手は体全体を使ったバットに振りが素晴らしく、これだけ振れるという点を十分にアピールしていた。
そして、白鴎大の福島圭音選手は打撃で見せていた。体は大きくないが強い打球で内野を痛烈に割るような打球を飛ばしており、これがあれば出塁をして足を使うという条件が整うと感じた、この日は足よりも打撃を評価した。
他には国学院大の3年・柳舘憲吾選手も冬よりも力強くなったスイングを見せていた。同じく3年の大商大・渡部聖弥選手も素晴らしく、明治大の宗山塁選手も昨年12月よりも良かった。他にも同志社大の松井涼太選手、仏教大の岡野海翔選手、2年生の東洋大・宮下朝陽選手などもいい打撃を見せていた。
今日は紅白戦が行われ、150キロ級の投手陣との対戦となるが、どのような打撃を見せるか注目される。




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