徳島インディゴソックスの159キロ右腕・椎葉剛投手のドラフト会議での指名が注目される。
1年で142キロから159キロに
椎葉剛投手は島原中央高校から社会人野球のミキハウスに入社してプレーをしたものの、目立った成績を残せずに昨年秋に戦力外となった。「悔いを残したくない」と独立リーグ挑戦を決め、昨年11月の四国アイランドリーグプラスの入団テストを受け、その時の球速は142キロだった。
そこで大きな出会いがある。「初めて取り組んだ」というトレーナーの指導による食事トレーニングと筋力トレーニングで体重を7kg増やして92kgにすると、DeNAでコーチなどを務めた岡本哲司監督の指導で、退官や捻転力を安定させた上で一塁から三塁、三塁から一塁への投球をし、パワーをボールに伝える練習を繰り返し続けていった。岡本監督も「椎葉は元々、体に力がある。リリースに力を集められるようになり、歯車がかみ合ってきた」と話すようにそれによって球速が伸び、150キロ台を突破すると、この秋の独立リーグのグランドチャンピオンシップで159キロを記録した。
その159キロを記録した試合にはプロ12球団のスカウトも視察をしていた。千葉ロッテスカウト部長なども高評価をするなど注目されており、調査書は11球団から届いているという。
高校卒4年目ということで、佐々木朗希投手、奥川恭伸投手世代、そして常広投手、細野投手など、注目される今年の大学生と同じ世代で、「真っすぐで負けたくない。独立リーグはナメられていると思うし、東都ブランドとかに負けたくない」と話す。
ストレートの良さでは、ドラフト1位で注目される大学生投手と比較しても遜色無い。高めの多いコントロールの部分と、変化球も鋭い球を持っているがその球の確率的な所ではやや及ばないにしても、ドラフト中位から上位くらいの球の力を持っていると思う。リリーフとして非常に可能性を感じさせる。
ドラフト会議が近づくにつれ、「そわそわして落ち着かない」と話す椎葉投手、ドラフト会議では4位を基本に3位あたりで名前が呼ばれるのではないかと期待している。
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