阪神、ドラフト6位の小川一平投手が仮契約、149キロ速球とパワーチェンジが武器

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阪神はドラフト6位で指名した東海大九州の小川一平投手と、契約金3000万円、年俸700万円で仮契約を交わした。パワーチェンジアップの担当の田中スカウトも注目した。

パワーチェンジアップ

仮契約書にサインをした小川一平投手は、「ドラフトが終わった後に実感が湧いて、プロと契約したんだなと思いました」と話した。小川投手は神奈川県の横須賀工業時代に、筋の良さを評価されたが大学で野球を続けるかどうか迷いながらも縁があって東海大九州へと進んだ。しかし入学直後に熊本地震が発生し、通学で使っていた橋が崩落、寮の隣のアパートが倒壊し被害者が出た。小川投手もいったんは神奈川の自宅に避難するなど、大きな試練が待ち受けていた。

災害から徐々に復興すると、野球部のメンバーも徐々に戻り始めて活動が再開し、翌年春には九州地区トーナメントを突破して大学野球選手権に出場した。昨年秋には140キロ後半を投げる投手としてドラフト候補として注目される存在となっていたが、今春はチーム内不祥事によりリーグ戦不出場などまた試練が襲った。最後の年に大きなアピールができずにドラフト会議を迎えたものの、阪神がドラフト6位で指名した。

小川投手の特徴は149キロの伸びるストレートと、フォーク並に落ちる「パワーチェンジアップ」で、担当の田中スカウトも「真っすぐはもちろん。チェンジアップ、変化球もいい。先発を目標にやってくれたら。能力は十分にある」と高く評価する。

熊本は復興の道を歩んでいる途中だ。その中で関西の地で活躍する姿を見せ、熊本の希望となりたい。

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小川は自身の活躍で熊本を元気づける。大学入学直後の16年4月に熊本地震で被災。通学で使っていた橋は崩壊し、周囲の山は斜面が崩落した。「今でも思い出します。日が出てきて見たら、落ちててびっくりした」。震災後、熊本出身の阪神岩貞が義援金や支援物資を送っている。小川は「(自分も)やってみたい。自分よりすごい事(被害)が起こった人もいる。1軍で投げて元気づけたい」と誓った。

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