ブレークスルードラフトは8月開催、どんな課題が見えてくるのか

NPBが導入を検討している現役選手ドラフト(ブレークスルードラフト)の案が判明した。毎年8月に行われ、指名対象選手は球団側が選定するという。

方式とタイミング

MLBでは大きなファームの組織があり、メジャーリーグの枠に入る選手は僅かとなる。そのため、それぞれのファーム組織で埋もれている選手が多く、そんな選手を救済するために拡張ドラフト(エクスパンション・ドラフト)が行われている。日本のプロ野球は、球団の保有選手数が少ないことから、導入はなかなか進まなかったが、ここへきて選手会が導入を進め、12球団側も導入についての検討を進めていた。

プロ野球で行われる現役選手のドラフト「ブレークスルードラフト」についての案が明らかになってきた。簡単にまとめると、

1.12球団がドラフトの対象になる選手を8人リストアップする
2.リストアップされた96人のうち、各球団が必ず1人ずつを指名する
3.各球団の選手が必ず一人は指名される(特定の球団に指名が集まることを無くす)
4.開催は1年に1度、8月に行われる
5.前年のドラフト会議指名選手(ルーキー)や高年俸選手は自動的に対象外となる

という形で検討されている。3については、例えば最初に指名するA球団がB球団の選手を指名したら、次のに指名する球団はB球団以外から選手を指名するという形で、指名が1球団に集まらないようにするのだという。

課題として考えられるのは1と4だろう。まず、球団側が対象選手を指名し、それが8月のタイミングという事になると、球団が8月の時点で既に、10月に戦力外にする選手の検討は進んでいるとみられ、対象となる8人はその選手が選ばれるという事になる。本来は一定の条件の選手は自動的に指名対象選手となるのが望ましいが、この点について選手会側は「最初、求めていたよりは、ずれるかもしれない」と話した。せめて実施時期が、戦力外発表後やシーズンの序盤のタイミングだと、さらに選手の移動による活性化や効果があったかもしれないが、まずは球団側の主張が通った形となっている。

しかし、まずは実施をしてみる事が大事だし、選手の移動が少ないチームにとっては8人を選ぶことは難しい選択になることもあるかもしれない。育成枠の選手も対象に入るとみられるが、今後は、ブレークスルードラフト対策として育成枠の選手を8人程度抱えるチームも増えてくるのかもしれない。

また、指名の順番、指名重複があるのか、ウェーバーか、そして、案の2、3をみると、各球団は必ず1選手を指名しなければならず、また既に指名された球団の選手が指名出来ないという事になると、12番目に指名をする球団は、まだ選手の指名されていない残りの1球団の選手しか選べなくなるのかもしれない。そうなると、その選手が本当に必要が無かった場合には10月にそのまま戦力外になってしまうかもしれない。

実際にやってみてまた課題が出てくると思うが、それを修正しながら、野球界の発展につながるものになれば良い。

また全12球団から最低1人以上が指名される方式とみられる。例えばA球団がB球団から対象選手を指名すると、次の球団はB球団以外から指名する。1巡するまで繰り返し、全12球団が埋もれていた選手を選ぶことになる。


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