秋季高校野球福岡大会では準決勝の2試合が行われ、福岡大大濠と九州国際大付が勝利し九州大会進出を決めた。
次期エースは気迫の左腕
福岡大大濠は夏までエースだった150キロ右腕の山下舜平大投手から背番号1を受け継いだのは、左腕の毛利海大投手だった。その毛利投手はこの日の北筑戦で先発すると、初回に1点を失い「スイッチが入っていなかった」と反省、2回から気合を入れなおし、7回まで12個の三振を奪う力投、自己最速となる140キロを記録した。
これまで山下投手からトレーニングなどを教わり、中学時代から球速が5,6キロ上がったと話す。準々決勝で左わき腹に死球を受け、痛みが残った状態の投球だったが、気持ちで抑えていく。7回にはその影響もあり1点を失って降板したが、九州大会進出を決めた。
目標は九州大会ベスト4、センバツ出場だ。今年は夏の甲子園出場が無くなり、山下投手など3年生は、甲子園を目標とすることすらできなかった。毛利投手は「来年の甲子園を決めることが、山下さんへ恩返しになると思う」と話し、3年生の想いも甲子園にもっていく。
2度の登板で142キロ
九州国際大付はこの日、西日本短大付と対戦で、背番号10の140キロ右腕・山本大揮投手が先発すると、6回にエラーがらみで1点を失ったものの、6回1/3を投げて1安打1失点の好投を見せる。球速は自己新となる142キロを記録した。
7回2アウトからはエースの柳川大晟投手が登板し、8回までの1回2/3をノーヒットに抑えると、9回には再び山本投手が登板し、1回を無失点に抑えた。
エースの柳川投手は188cm80kgの大型右腕投手で、上から投げ下ろす140キロの球は、来年までに、今年の福岡大大濠の山下投手のような急成長を見せるかもしれないと注目される。
そしてこの日好投を見せた背番号10の山本投手も、182cmの右腕投手で142キロを投げ、こちらも長身右腕として注目される。
福岡からは来年も目が離せない。
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