第108回全国高等学校野球選手権愛知大会4回戦が19日、岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われ、公立校の刈谷北高がシード校の東邦高に0―1でサヨナラ負けを喫した。先発した最速140キロ左腕・出雲暖人投手(3年)は8回まで無失点と好投を続けたが、9回2死二、三塁から代打に適時打を許し、107球目で力尽きた。
東邦高のエースと譲らぬ投手戦、要所で見せた粘りの投球
県内公立屈指の好左腕として注目される刈谷北高の出雲暖人投手は、序盤から東邦高のエース・伊藤悠真投手(3年)と互角の投手戦を演じた。走者を背負う場面も多く、そして味方の援護にも恵まれない苦しい展開だったが、「絶対に自分が抑える」と腕を振り続ける。4回の2死満塁、6回の1死三塁といった得点圏のピンチでも要所を締め、東邦高打線を0に封じた。
0―0のまま迎えた9回、出雲投手は2死から連打と盗塁で二、三塁と得点圏に2人の走者を背負った。捕手とは「何が何でも抑えてタイブレークにいって絶対に勝つぞ」と言葉を交わし、勝負に出る。だが107球目の直球が甘いゾーンに入り、代打の杉崎立内野手(3年)に右翼へライナーを運ばれた。打球はグラウンドに落ち、三塁走者が生還。出雲投手はマウンドに伏せ、少しの間動かなかった。
試合後に「サヨナラの場面の投球というのが自分でも悔いに残る投球だったし、非常に悔しいです」(中日スポーツ)と語った。
「刈谷北でないと成長できていなかった」、進学校で育った左腕は大学へ
敗戦の悔しさを口にしながらも、出雲投手は自らを育ててくれた環境への感謝を繰り返した。「刈谷北高校でないと成長できていなかったと思うし、1年生の頃から公式戦の経験を積めたというところが成長にも繋がったと思う。いい高校生活だった」(中日スポーツ)と涙声で振り返った。
1年時から公式戦のマウンドに立ち続け、この夏は愛知県の注目投手の一人に数えられた。前の試合では愛産大三河戦で完投勝利を挙げるなど、3年間の集大成の投球を見せていた。
高校最後の夏は終わったが、出雲投手は今後も大学で野球を続ける意思を示している。県内公立を代表する左腕が、次のステージでどこまで出力を伸ばすかが注目される。
【出雲 暖人】 プロフィール
- 氏名: 出雲暖人(いずも・はると)
- 所属: 刈谷北高校(3年)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 主な特徴や実績: 愛知の公立校を代表する好左腕。1年時から公式戦のマウンドを踏み、経験を積み重ねてきた。第108回愛知大会4回戦では、シード校の東邦高を相手に8回まで無失点と好投し、東邦高のエースと最後まで譲らぬ投手戦を演じた。9回に代打へサヨナラ打を許して敗れたものの、強豪相手に真っ向から渡り合う力を示した。高校卒業後は大学で野球を続ける意思を示しており、さらなる成長が期待される。








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