全国高校野球選手権愛知大会4回戦が19日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われ、豊川高が大成高を4-0で下して16強入りを決めた。3投手による継投で相手打線をわずか2安打に封じた中、3番手として8回から登板した背番号11の2年生右腕・長坂慶大投手が、自己最速を2キロ更新する152キロを2度計測。直球で押しまくって2イニングを1安打無失点、4奪三振と快投し、球場をどよめかせた。
2球目の152キロに球場がどよめく、直球で押し切った8回
8回のマウンドに上がった長坂慶大投手が、いきなり剛球を連発した。2人目に迎えた平野山翔選手への2球目、スピードガンが自己最速の152キロを示すと球場中がどよめいた。続く大岩瑞生選手の初球にも150キロを出し、この回は直球で押す投球で2三振を奪った。
9回も勢いは衰えなかった。1死から対戦した吉田雄亮選手の4球目に再び152キロを計測。吉田選手には右前打を許したものの、その後も真っ向勝負を貫き、続く打者を空振り三振、最後の打者を中飛に打ち取って試合を締めくくった。2イニング1安打無失点、4奪三振。12日の安城南高戦でマークしたそれまでの最速の150キロを、この日2キロ更新した。
「今までで一番いい球でしたし、やってきたことが全部集結した球があの球だったかなと思います」(中日スポーツ)と152キロの一球を振り返った長坂投手は、自信になったかという問いに「なりました」と即答。「自分のピッチングができたなという印象です」とも語り、大きな手応えをつかんだ様子だった。
入学時130キロから急成長、指揮官がほれこむ「手元で伸びる直球」
本格的に投手の練習を始めたのは、高校に入学してからだった。素質に注目した長谷川裕記監督は球の出力を高めるため、冬の間に体重を増やすことへ注力させた。その成果は数字に表れ、入学直後も130キロあった球速が、1年ちょっとで152キロまでになった。指揮官は「直球は手元ですごく伸びてくる」と話し、この日も「自分をしっかりアピールしてこい」と声をかけて送り出した。
登板後には「まだまだこれからですけど、期待には応えてくれたかなと思います」と成長ぶりに目を細めた。
春のセンバツ2度、悲願の夏へ「勝たせる投手」を目指す
豊川高は春のセンバツに2度出場しているが、夏の甲子園出場はまだない。長坂投手が掲げる目標は、まず今夏の愛知を制すること。「勝たせる投手になるための行動というのが、結果的に甲子園につながるかなと思います」(中日スポーツ)と、チームの勝利に貢献することを第一に据える。
真っ向勝負を貫く152キロ右腕が、悲願の夏に向けてチームを押し上げる。
【長坂 慶大】 プロフィール
- 所属:豊川高校(2年)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:高校入学後に本格的に投手の練習を始めた2年生右腕。入学直後は130キロほどだった球速を、長谷川裕記監督の下で冬に体重を増やして出力を高め、2年夏には自己最速152キロまで伸ばした。2026年7月19日の全国高校野球選手権愛知大会4回戦・大成高戦では3番手で8回から登板し、152キロを2度計測するなど直球で押す投球で2イニング1安打無失点、4奪三振。打者が狙っていても打てない直球を理想に掲げ、チームの夏の甲子園初出場に貢献することが期待される。










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