東京六大学では立教大のエース・田中誠也投手が早稲田大を完封し、リーグ通算16勝目を挙げた。社会人に進むことを決め、プロ入り組にライバル心を燃やす。
うらやましいし負けたくない
田中誠也選手は立教大で1年生の春からリーグ戦で登板すると、2年春には3勝、3年春には6勝を挙げるエースとなった。170cmで最速も140キロ前半だが、140キロ前後のストレートはキレがあり、球速帯の違う変化球を操り、180cmを越し150キロを超す球を投げる各チームのエースと渡り合ってきた。
この日は早稲田大との3回戦に登板すると、9回3安打11奪三振で完封し勝利した。19日の1戦目でも124球で2失点完投勝利をしており、これで今季3勝2敗とした。
田中選手は社会人入りを決めているが、明治大の森下暢仁投手が広島カープにドラフト1位指名され、リーグ戦で投げ合い、また昨年の大学代表で共に戦ったチームメイトに「うらやましいし、負けたくない」と話す。森下投手と田中投手はリーグ戦15勝で現役最多で並んでいたが、この日、田中投手が16勝目を挙げて一歩リードした。
そして次節はその明治大と対戦し、1戦目で森下投手との投げ合いが予想される。「勝つのがベストだが、最後にやり切ったという気持ちにしたい」と話し、森下投手との六大学最後の投げ合いを楽しみにしている。そして、「将来は六大学で戦った仲間とまた同じ舞台に立てるようにしたい」と話し、2年後のプロ入りを見据えた。郡司裕也、宇草孔基などドラフトで指名されプロ入りする選手と再び戦う事を誓い、今はそれぞれとの最後の対決を楽しむ。
今週末の森下投手、田中投手の最後の投げ合いが注目される。
140キロ台前後の直球と100~120キロ台の変化球で緩急を使って、早大打線を翻弄。3安打に抑え11三振を奪った。第7週は広島から1位指名を受けた明大・森下暢仁投手(4年)と投げ合う可能性もある。昨年の大学日本代表で同じ日の丸のユニホームを背負った仲で「うらやましいし、負けたくない」と闘志をみなぎらせる。
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