各球団のドラフト1位指名候補にも名前が挙がるようになった桐蔭横浜大の古謝樹投手が、横浜国大戦で先発し、6回2安打10奪三振無失点の快投を見せ、視察した7球団11人のスカウトにアピールした。
「上位に入ってくる」
古謝樹投手は最速153キロの速球を投げる左腕投手で、ドラフト会議が近づくにつれ、巨人や阪神のドラフト1位指名報道の中に名前が挙がるようになってきた。
この日は埼玉西武の渡部GMや巨人の水野スカウト部長など首脳クラスを含めた7球団11人のスカウトが見守る中で先発すると、最速は146キロ止まりもキレの良いストレートに、この日はツーシームのキレが良く、次々と三振を奪っていった。
今季3カードで勝点を奪うなど勢いに乗る横浜国大だったが、そのチームを圧倒する投球で、6回2安打10奪三振、四死球も1つで無失点に抑えると、打線も勢いに乗って12点を奪い、7回コールドで勝利した。
スカウトからは、
埼玉西武・渡辺GM;「いろんなスキルを持っていて、総合力が高い投手。ピッチングができるのがいいね。当然、上位に入ってくる」
巨人・水野スカウト部長:「上位候補ですね。いいピッチャーです」
オリックス・上村スカウト:「立ち上がりはあまり良くなかったが、修正していたので心配していない」
と評価した。巨人はドラフト1位指名候補に古謝投手の名前があると報じられたが、水野スカウト部長は「まだ何も決まっていません。全てはこれからです」と話した。
ドラフト会議が近づき、古謝投手は「順位へのこだわりはない。どこでも行きたいです」と話したものの、「東都や東京六大学の投手には負けたくないと思っています」とライバル心も見せた。それでも、「近づくにつれて、自分の気持ちも高ぶるんですけど、それを気にするとダメになっちゃうタイプ。意識せずに自分の投球ができています」と話し、平常心で投球を終え、ドラフト前の大きなアピールとすることができた。
ドラフト会議では抽選を外した球団の1位指名12人に名前が入ってくると思われる。


ネット裏で視察した西武の渡辺久信GMは「いろんなスキルを持っていて、総合力が高い投手。ピッチングができるのがいいね。当然、上位に入ってくる」と評価を口にした。

西武・渡辺GMら、編成幹部クラスも陣取ったネット裏。巨人・水野スカウト部長は瞳を輝かせ、「上位候補ですね。いいピッチャーです」と評価を口にした。ドラフト1位候補の絞り込みには「まだ何も決まっていません。全てはこれからです」と話すにとどめた。だが今月26日のドラフト会議まで19日に迫り、多忙なこの時期。スカウト部長自らが地方リーグの試合に足を運ぶこと自体、古謝に強い興味を抱いていることの証明だった。

この日は7球団11人のスカウトが視察。西武渡辺GMは「ピッチャーとしていろんなスキルを持っている。(上位に)当然入ってくると思う」。オリックス上村スカウトは「立ち上がりはあまり良くなかったが、修正していたので心配していない」といずれも高評価だった。古謝は「2回以降は自分の思い描いたピッチングが出来た」とうなずいた。
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