広島ドラフト1位・森下暢仁投手が153キロ、スカウト部長「カープ向き」

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広島がドラフト1位で指名した明治大の森下暢仁投手が、ドラフト会議後の初マウンドで最速153キロの速球を見せた。159球を完投するもサヨナラで敗れるも、視察した苑田スカウト部長は絶賛した。

病み上がり

森下暢仁投手はドラフト当日も熱があった。扁桃腺を腫らせて15日に40度の高熱が出ており、20日の慶応大との1回戦もまだ体調が戻っていないと先発を回避、この日の2回戦に病み上がりで登板をした。

いきなりすごい投球を見せた。初回、2アウト1,3塁のピンチを背負ったが、5番・正木智也選手に対し153キロの速球で空振り三振を奪った。その後、5回に1点を失うものの粘りの投球で1-1で9回に入る。9回裏に左中間にサヨナラ2ベースヒットを浴び敗戦となったが、159球の全力投球を見せた。

それでもソフトバンクに5位で指名された3番・柳町達選手を4打数無安打2三振、中日4位指名の4番・郡司裕也選手も3打数1安打1三振に抑え、11個の三振を奪った。8回2/3を投げて6安打11奪三振2失点の投球だった。

この投球にドラフト1位指名をした広島の苑田スカウト部長は「言うことありません。前の打席で内角直球を打たれた打者に対し、次は外に逃げるのではなく、内角の変化球から入っていた。組み立てができる投手。体調が戻りきっていなくてばらけていたが、本当に風邪をひいていたのかって投げっぷり。1年間投げ続ければ10勝以上が考えられる投手」と絶賛し、「気合がカープ向きだな」と話した。

森下投手は「ふがいない投球をしてしまった。三振をいくら取っても負けたら関係ない」と話し、「全体的にまだまだ。取り組みも、力も足りない」、さらに「取り組みが甘い4年間だった。プロでは開幕から準備して、こういう結果にならないように」と自分に厳しく反省の弁を続けた。

今季の明治大の優勝はなくなったが、来週の立教大戦が大学野球最後の投球となる。現在リーグ戦15勝、今季は2勝3敗。最後の勝ち星を手にして大学野球を卒業したい。

ドラフト2日前の15日にへんとうが腫れ、40度近くの高熱を出した。それでも「学生最後の野球が近づいている。勝ちにこだわりたい」と登板を志願し、2戦目に先発した。初回からボールが高めに浮いたが、持ち前の修正力を発揮。ソフトバンクに5位で指名された3番・柳町を4打数無安打2三振、中日4位指名の4番・郡司も3打数1安打1三振に抑えた。慶大に8連勝を許すも11三振を奪い、意地を見せた。

広島苑田スカウト統括部長(森下の投球に)「言うことありません。前の打席で内角直球を打たれた打者に対し、次は外に逃げるのではなく、内角の変化球から入っていた。組み立てができる投手。(元広島の)黒田みたい。やっぱり、カープの1位です」

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