早稲田大に進学する筑陽学園・中村敢晴選手と、法政大に進む福岡大大濠の山城航太郎選手が、それぞれ4年後のプロ入りについて語った。
兄を追い
筑陽学園・中村敢晴選手は、183cmの大型内野手で、高い身体能力もあり1年時から注目されていた。3年時には主将に抜擢され、甲子園出場を目指したものの、夏の甲子園大会が中止となり、夢は叶わなかった。
それでも新型コロナの活動自粛中に、トレーニングと食事で体重を13kg増やし、打撃や守備に安定感が出た。「自分にとっては良い期間だった」と話す。そして「全国トップの選手が集まっている大学なので、チャレンジしたいと思った」と早稲田大のスポーツ推薦を受験、4人という狭い枠をくぐり抜け合格した。
父親は早稲田大で主将を務め、首位打者、ベストナインに輝いている。まずは大学で父親の活躍を追い越したい。そして最終的な目標は、ソフトバンクでプレーする兄・中村宜聖選手だ。「大学で頑張って、4年後、プロに指名される選手になりたい」と話し、大学で兄を追いかける。
同級生を追い
福岡大大濠の山城航太郎選手は、中学時代にU15代表入りして活躍し、福岡大大濠でも149キロを記録する投手となり、また高い身体能力で遊撃手としてもプレーしていた。山下舜平大投手とは、中学時代から隣の中学のエースとして競ってきた相手で、同じ高校に入ってもライバルとしてともに成長をした。プロへいく山下投手について、「自分にとってすごく大きい存在。舜平大がいることで、自分ももっと上を求めるようになった」と話す。
山城投手は「昨秋149キロを出して、今年は試合でプロへアピールするつもりだった。でもコロナでアピールできなかった」と、先輩の三浦銀二投手などのいる法政大への進学を決めた。そして山下投手は恵まれた体もあり、153キロを記録してドラフト1位でオリックス指名された。
山城投手は「4年後は同じステージに立ちたい」と話し、山下投手のいるプロ野球に進むことを目標とする。法政大の推薦発表では内野手となっているが、遊撃手、または投手として、4年後にどんな選手になっているのか注目を続けたい。
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